ボール交換

今日は、大野練習場で明日からの試合に備えて軽めの練習を行いました。
私も、キャッチボールやノック、ダッシュ等で汗を流して、上がろうと考えていましたが、
「広池!お前もペッパーに入れ!」
との声。若手捕手が左右に転がされたボールを切り返して追い続ける激しい練習に入ることになってしまいました。
「もっと、足を動かせ!!」
「35歳!?まだまだこれからじゃ!体のキレを出せ!」
ボールを転がす熊澤コーチの激を受けて必死にボールを追いつづけました。多少疲れましたがとてもいい練習になりました。明日からの試合で最近の練習の成果が出せるように、集中力を持って投げたいと思います。
さて、今日は、ご質問頂いたボールについてのお話をします。なぜ、投手は1球投げただけのボールの交換を要求することがあるのか?確かに、不思議に見えますね。そもそも、投手の中でも、ボールの形やフィーリングに非常に敏感な人と、あまりこだわらない人に別れます。私は後者です。フィーリングにこだわる人は、キャッチボールのボールを選ぶ際にも、たくさんあるボールの中から、一つ一つ手に取って時間を掛けて自分の好みに合うものを探します。
もちろん、「公認球」と呼ばれるボールは、しっかりと基準をクリアしたものなので、それほど大きな違いはありません。日本製のボールはとても出来がいいと思います。しかし、握ってみると、稀に歪みを感じたり、革の部分が滑りやすく感じたりすることがあるのも事実です。基本的にそういった時に、投手はボール交換を要求します。
私の場合は、傷がついたり、泥がついたりして余程投げづらくならない限り、ボール交換をしません。何球か投げたボールのほうが汗などで革の部分に粘り気が出てしっくりきますし、汚れたボールのほうが、新しい白いボールよりも、もしかしたら打者からは見づらいかも知れないし、打たれた時に飛ばないかも知れません。そんなことまで考えて、私は、審判から交換するか尋ねられても、恐らく8割くらいの確率で断っていると思います。
ボール交換を要求する時は、「滑りやすい」、「歪みを感じる」、「縫い目が高く(低く)感じる」等の感覚的な問題もありますが、実はメンタル的な要素も、大きなウエイトを占めているように思います。投げてみていい球が行けば、その投手にとっては「いいボール」であり、意図した球が行かなければ、投じたそのボールは、手に馴染まない「悪いボール」ということになると思います。その証拠に、ボールが傷んだ様子はないのに、投手が交換を要求するタイミングは、決して狙い通りのストライクを投じた後ではない筈です。また、審判は交換を要求されたボールが傷んでいないと判断すると、そのボールをボールボーイに返さず、こっそりポケットにしまい込むことがあります。つまり、そのボールは何球か後に、何食わぬ顔をしてニューボールとして戻って来るのです。エコですね。この審判の行為自体は正しいことであると思いますが、私の観察によると、再び戻って来た「ニューボール」を手にした投手が、すぐにさっき自分が交換を要求したボールであると気付いたという例は
ありません。この話からも、ボールの交換にはメンタル的な要素が多く含まれていることが分かって頂けると思います。
あと、必ずボールが交換されるのが、デットボールや自打球などで、ボールが選手の体に触れた場合です。こういった時は、必ず審判の方が交換します。詳しい理由は分からないので、今度聞いてみようと思いますが、何となく、選手に痛みを与えたボールを再び手にするのは、あまりいい気分ではありません。もしかしたら、そんな気分に配慮しての交換なのかも知れません。
今日は、「ボール交換」に関して、随分話が弾みました。やっぱり野球は面白いです。明日からも、頑張ります。

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コメント(10)

夜行性狼 : 2008年9月10日 05:42

毎日ブログ更新お疲れ様です
公認球といえば、さらに細かく分けると球団によって使用されているボールのメーカーが違うのですが(広島のは飛びにくい"那須"です)、広池さんには抵抗や疑問はないのでしょうか?

五輪の惨敗ぶりから、そろそろ国際球スタイルのボールに変えたほうが良さそうな気がするのですが、なかなか変わりそうもないですね

マサヤン : 2008年9月 9日 16:26

こんにちは。
今日はじめてブログ拝見しました。

子供の頃より野球大好きで40歳を過ぎてしまいましたが、今では
ファームの試合を鳴尾浜で観戦するぐらいで、上の試合はもう長く
足を運んでいません。
実はとても残念なんですが、いつからか、たぶん10年ぐらいになると思うのですが、ずっと見てきたプロ野球がつまらなく思えてきて、すっかり遠のいてしまいました。

なぜですかね・・・いくつか理由があるんですが、最大の理由は、
大人になってプロ野球のシステムというか、からくりみたいなものが見えてしまったのとかつてメジャーリーグを観戦したときのインパクト、たとえば球場やファンや選手の違いなどを自分だけではなく、
多くの人が感じているのではないでしょうか・・・

数年前に見た広池さんのヘッドスライディング。あれ以来ずっと応援しています。手を抜かないのが本当のプロだとしたら、そんな選手がとても少ないのがとても残念です。
市民球場ラストイヤーの今年、プレーオフのマウンドに立つ姿を
楽しみにしております。

まっつん : 2008年9月 9日 13:52

本日2度目のお疲れ様です…m(_ _)m

「ペッパー」お疲れ様でした…。
随分前に日南で、若鯉捕手の皆さんの練習を見て、見ている私の方が気疲れてしまったのを思い出しました。
そんなキツイ練習にも、「いい練習が出来た」と言える広池さんのパワー…すごいです。
まだまだ若鯉たちには、負ける気がしません!!
若鯉たちには、本当にいい見本になっていることでしょう…。
これからも、パワー全開で頑張ってください。

「ボール交換」のお話、興味深く読ませて頂きました。
やたらとボール交換を要求している投手にも、しない投手にも、それぞれの考えがあってのことなんだと、知ることができました。
今後、興味深く観察したいと思います。

以前、広池さんに頂いたボールは、真っ白なボールではなかったので、きっと手に馴染ませていたんだろうな…と思うと、重みが増しました。
今日、お手入れしたいと思います。

最後に書かれていた「やっぱり野球は面白い」の言葉。
いろんな意味で感動しております。
広池さんが、この先ずっと楽しく野球が出来ることを、そして、その姿をずっと見ていられる幸せが続くことを願うまっつんなのです…。

私、学生時代、社会人とアメリカンフットボールをやっておりました。
ペッパーと聞き懐かし〜と感じました。
ボールの大きさ、形は違いますが同じペッパーですね。
あれは本当にしんどい練習メニューです。
私と同じ年齢の広池さんの体力、精神力には脱帽です。

新宿カープおやじ&母 : 2008年9月 9日 04:19

広池さん、お疲れ様です。

ペッパー、お疲れ様でした!
今日の試合で、これがいい効果になるといいですね。

熊澤コーチ、懐かしいです!
相変わらず、熱く指導されておられるようですね。

ボールの話、とても興味深かったです。
汚れたボールをあえて使ったり、使い込んだボールの方が
飛ばないだろうと打者への効果を最優先にしていると言うのには、
おおっ〜!と思いました。よく考えたら、そうだよな〜と大納得です。

もしかしたら、わざとロージン多めに付けて、投げる時に白い粉をバッ!と
煙幕みたいにして打者からボールを見づらくさせるなんて事はあるのでしょうか?

審判が交換したボールをこっそりしまって、後で何食わぬ顔して、
ニューボールとして戻すのには、正直、驚きでした。
ホント『エコ』ですよね(笑) 

この試合で使えないと判断された使用済みのボールは
どうなるのでしょうか?
僕の漠然とした理解ではキャッチボールで使っているあれがそうなのかなぁ?
と思っているのですが…

今日の試合、頑張って下さい。
登板があって好投して、いいアピールが出来るよう、
ここ新宿から母と熱い念を福岡に送ります!!
がんばって行きましょう!!!

がんばれ!僕らの28便!!!

すごく興味深いお話でした。
そうなんですね、これから注目してみてみます。
ありがとうございました。

広池さんお疲れ様です!

ボール交換に関して色々違った角度から知ることが出来ました!
年間何個のボールを使うんでしょうね?
素人では触った感触はすべて同じに感じるのですが、プロから見ると微妙な感覚のズレがわかるんでしょうね!
これからボール交換されるときには色んな角度から見てみようと思います!
野球って奥深いですね!

明日は試合ですね!
登板があり、素晴らしい内容であることを祈ってます!

頑張れ!広池さん!

質問に答えていただいてありがとうございました!!
佐々岡投手はスピードを速く見せるためにロージンを沢山つけていましたが、広池投手は逆に汚れを考えているとか大変面白いと思いました。
ボール交換のタイミングにも注意して応援したいと思います!

「ボール交換」のお話、とてもおもしろかったです。
特に審判のエコのくだり(広池さんはいろんなことを観察されているのですねー)。
昔はそんなに頻繁に交換しなかった記憶があります。
最近の投手のメンタルは繊細なのでしょうか。。。

ところで、交換されてしまってボールボーイに渡ったボールの行方は??
もう試合では使えないのかな。

おおとんび! : 2008年9月 8日 17:47

こんにちは!
「ペッパー」と言いますと、サブグランドで、ネットを背にして捕手がやられている、左右交互に放たれた球を、10球捕球できたらOKの「アレ?」の、「反復横とび系捕球」のことでしょうか?
由宇では、投手が練習されている「芝」エリアからの通り道となることもあり、捕手に混ざって(半強制的な声掛け?とともに)、投手の方が、砂ぼこりにもまれている姿を見かけます。(笑)
見ておりまして、コーチの愛情?が感じられる練習ではありますが、とても真似はできそうにありません。間違いなく体が壊れます。
白濱捕手の「キレ」と比べられて、「激」が飛んだのだとしましたら、明日への影響が心配にすらなります。。。
「ボール交換」。
読んでおりますと、投手がマウンドに立つとき、いろんな状況が、独特の心理状態を生み出していることがよくわかります。
そうなりますと、「ボールを換えたくなる」のとは反対に、見事三振に仕留めたり、変化球のキレがしっくりとくる等、「このまま、同じボールを投げたい!」なんていう気持にさせてくれる「当たりボール」に出会って欲しいものです。
明日からは福岡戦ですが、ペッパーと同じく、若手をひっぱる投球が見られますこと祈っております。
「ラーメン」をどうされるのかが、気がかりですが、両方とも連戦にて「召し上がられる」こと、願っております。
では。

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