2009年6月アーカイブ

今日は休養日です。
一昨日、強くそして遠くに投げた影響で、昨日はやや肘が重かったですが、それでも、6割くらいの力で投げることが出来たので合格です。
ここ最近、私の前に立ちはだかっていた壁は越えることが出来たと言えると思います。投げる強さ、距離共にやっとひとつ上の段階に進むことが出来ました。
明日から日曜日までの間は、軽い遠投と同時に、ピッチングと同じ距離を7割くらいの力で投げ続けて、次の段階を目指したいと思います。
それでは、質問コーナーです。
(Q)選手にサインを貰う時はやはり色紙が一番いいのか?
野球カードへのサインは、転売の恐れがあるのでいやなのか?
(A)個人的には、色紙が嬉しいですね。一番書きやすいですからね。
でも、よっぽど書きにくいものでなければ、何でもいいですよ。
本当に「欲しい!」と思ってサインを貰うのなら何の問題もありません。ただ、お目当て以外の選手に、言葉は悪いですが、「ついで」に貰おうとした時に、悲しいことが起きる危険があります。
「サイン」に関しては昨年の2月29日にこのブログで取り上げています。もしよろしければ読んでみて下さい。

今日は、由宇練習場へ行きました。
昨日のノースローを経て、患部の状態が良かったので、今日は、投げる距離、強さ共に術後最高のものを目指し、達成することができました。
距離は、3メートル延びて43メートル。そして、20メートルの距離では、7割くらいの力でかなり強いボールを投げることが出来ました。
まだ球がばらついたりして不満はありますが、そこは怖さが消えて、投げ込んでいけば解消できるので、まずは、一歩前進の気配が出てきたことを喜びたいと思います。
明日も投げて、月曜日は休養日。そして、火曜日に患部の状態が良ければ、次の段階を目指せると思います。
それでは、質問コーナーです。たくさん質問を頂いているので、今日は3ついっぺんにいきます。
(Q)他の選手のブログを読むことはありますか?
(A)あまり読みませんが、時々覗いてみたことはあります。
石井琢朗さんのブログの読みやすさ、写真の豊富さ、そして、マエケンのブログの明るさに驚いたことがあります。
それによって一時、自身のブログの路線変更を考えた時期もありましたが、結局、自分らしさを貫くことにしました。
(Q)外国人選手との交流はありますか?
彼らは休日何をしているのでしょうか?
(A)グランドやロッカーでは、できる範囲でコミュニケーションを取りますよ。
アメリカ人選手とは行ったことはありませんが、ドミニカ人選手とは食事に行ったこともあります。私はドミニカのカープアカデミー出身とも言えるので、私の後に来たドミニカ人選手はみんな私の後輩ですからね。
休日に何をしているかは分かりません。先日、ルイスが東急ハンズで買い物をしていたと、ある選手が言っていたので、ショッピングをしたりしているのでしょうか。
(Q)最近、大野練習場へ応援に行っても、3軍の選手が由宇へ行ってしまって誰もいないことがありますが、どこで練習を行うか事前に分からないですか?
(A)基本的に3軍は月曜日が休みです。そして、2軍が遠征に出ている時で、天気のいい日は由宇へ行くことが多いです。
従って、月曜日以外の、2軍が広島にいる日の大野練習場では、ほぼ間違いなく3軍が練習を行っています(オールスター期間中は除く)。

昨日は、術後最長の40メートルの距離を投げて、今日は、20メートルくらいの距離を術後でいちばん強く投げました。
まだ、怖さや痛みは付きまといますが、明日以降に患部が悪化しなければ、進歩の兆しと捉えることができると思います。
まずは明日の状態を注意深くチェックしていきたいと思います。
それでは、質問コーナーです。
(Q)アウトと分かる打球を打つと、全力疾走を怠る選手がいます。
一方でどんな打球でも全力疾走して、時にはヘッドスライディングまでして、アウトになってもチームの士気を高めてくれる選手もいます。
守っているほうとすれば、常に全力疾走をしてくることが分かれば、それなりにプレッシャーもかかると思うし、時にはそれがミスを生むかも知れないので、アウトと判定されるまでは全力で走るべきであると思いますがどう思いますか?
(A)全くその通りです。どんな打球でも、判定されるまでは全力疾走するのは、小さい時から教え込まれた野球の基本です。プロ野球でも実践されるべきであると思います。
また、守備側から見ても、全力疾走する姿勢は必ずプレッシャーを与えるはずです。技術のしっかりとしたプロの世界であってもそれは変わりません。
しかし、実際には、全力疾走をしない打者走者を見かけることがあります。理由はいろいろとあると思います。本人にしか分からない事情も抱えている可能性もあります。
しかし、それでも私は全力疾走を怠るべきではないと思います。厳しい意見なのかも知れませんが、特別な事情がない限り、一日数本のダッシュができない状態なら試合に出るべきではないと思います。

昨日は、休養日。休み明けの今日の肘の状態は「平行線」。これ以外の表現が見当たりません。
今日は、20から30メートルの距離のキャッチボールを140球。状態が後退していないことを前進と捉えて頑張ることにします。
質問コーナーです。
(Q)先日の試合で、結構強い雨が降っていたにも関わらず、選手の人達は、ポケットにロジンを入れたりして、平然とプレーをしていたように見えました。
普段から、雨の日を想定しての練習を行っているのでしょうか?
また、雨の日にプレーをする上での注意点があれば教えて下さい。
(A)雨の日のプレーの仕方は、小さい頃からの経験で少しずつ自然と身につきました。
特別に雨の日対策の練習をしたり、ミーティングを開いて対策を練った経験は私の場合ありません。
私が雨の時に考えることは次のようなことです。
・大股で走ると、止まる時にぬかるんだ地面に足を取られやすいので、歩幅をやや短めに。
・濡れた芝は、打球がバウンドした時にスリップして加速するような感覚になるので慎重に。グローブを出すのが遅れないように早めの捕球態勢を。
・ぬかるんだマウンドで投げる際は、いつも以上に下半身に力を込めて投げる。特に、母指球(足)や内転筋など体の内側を強く意識することによって、足を滑らすことが少なくなる(ぬかるんだ打席で打つ時も同じようなことを意識するかも知れません)。
・スパイクの裏に付いた泥を小まめに落とす。
・ポケットに入れたロジンを使って、手が滑らないようにしておく。
・ヘルメットのつばから滴り落ちる水が視界を遮らないようにしっかり拭く。
などなど、プレー前にしっかりとした準備や雨の日特有の心構えをする必要があります。雨が降っている試合では、どうしても周りから急かされる感じがしますが、それに負けて準備を省略して失敗をしたり、怪我をしたら後悔してもしきれません。そういった天候の試合ではいつも以上に準備に時間が掛かるのは当然です。コールドゲームの関係などで、チームとしてゲームを早く進めようとしている時以外は、自分の納得のいく準備をする必要があります。

昨日と今日、キャッチボールの連投テストを行いました。
正直言って、昨日はいい状態ではなく、今朝の状態次第ではキャッチボール回避の可能性がありましたが、今日も距離は短めながら投げることができました。
ひとまず、2日間で350球ほどの球数を投げられたことは収穫と言えると思います。
今後は、40メートルの距離を投げられるようにすることと、20メートルの距離でもう少し強く投げることを目標にして、リハビリと練習に取り組んでいきたいと思います。
それでは、質問コーナーです。
(Q)大学で投手をしていますが、投手が少ないチーム事情もあって完投をせざるを得ません。その為、試合中は大丈夫ですが、翌日以降疲れが取れず、ひどい時は肩や肘に違和感を感じたまま次の試合に臨む時もあります。
登板後から次回登板までの調整、疲労回復はどのようにしていますか?
(A)これに関しては、特効薬みたいなものは存在しません。当たり前のことをどれだけ地道にできるか。それが全てであると思います。
登板後にしっかりとストレッチをしてから、炎症を感じるところがあればアイシング。
食事までに時間があるようなら、登板によって失われた栄養分をすみやかに補給。
そして、ゆっくり風呂に浸かって(登板によって痛いところが出た場合は温め過ぎないこと)、しっかり食事。
そして、充分な睡眠。登板当日は、興奮で寝付けないことが多々あるので、気持ちを鎮めるアイテムを自分で見付けておく必要があります。ちなみに私の場合は、ホットミルクとヒーリングミュージック、さらにお香です。そして、頭をマッサージするのも効果的です。
翌日は、疲れていてもゆったりとした気持ちとペースでランニング。充分に汗を流して下さい。そして、ストレッチ。投げるのは、軽いキャッチボールくらいまでにしておいたほうがいいでしょう。
そして、熱いお湯と冷たい水に交代で入る交代浴もお勧めです。とても血行が良くなりますし、よく眠れます。但し、私の経験では翌日にダルさが残ることがあるので、登板前日は控えたほうが無難です。
次の登板まで日数がある場合は、ブルペンに入ることがあると思いますが、質問の内容からすると他に投手がいないようなので、まずは元気な状態で試合のマウンドに立つことを優先したほうがいいでしょう。前回登板で何か不安が生まれたりするとどうしてもブルペンの球数が増えてしまいますが、登板間に投げ過ぎるとあまりいいことはありません。投げ込みや、課題克服の為のブルペンは、リーグ戦期間以外に行うほうが無難です。
切れを出したい場合は、足に不安がないのなら、ダッシュやトレーニングで対応します。
リーグ戦中でも中3日以上開く場合は、しっかりと走る日を設定したほうがいいでしょう。足が弱ると全てが狂います。但し、連投や中1日といった強行日程の場合は、疲れを抜くのを最優先して下さい。
プロ野球の場合、トレーナーなどがしっかりとケアをしてくれますが、それ以外は同じです。疲れを残さない為には、栄養や睡眠などの当たり前のことの質にこだわっていくしかありません。
また、色々なことを試してみて、その結果と感触をしっかりと記録して、自分なりの疲労回復方法を見つけ出す努力も必要です。頑張って下さい!

広島は急に暑くなりました。この暑さに誘われたのか、息子が飼っている(実際の飼育係は私)カブトムシ4匹のうちの1匹が蛹から成虫になりました。
私は、松原トレーナーの置き土産のランニングメニューのおかげで、今日はすごい筋肉痛です。体が動きません・・。しかし、これを乗り越えれば強くなるはず。私の筋肉も強くなる為に、今、殻を破る時なのかも知れません。うちのカブトムシのように・・。
いずれにせよ、今日はハードなメニューを減らして、できる範囲の練習をして切り上げました。明日になれば体は大丈夫でしょう。
これまでは基本的に1日置きにキャッチボールを行ってきましたが、明日から2日間は連投予定です。2日で300球程の球数に肘が耐えることができるか。慎重に見極めていきたいと思います。
それでは、今日も質問コーナーです。
(Q)現役選手には、カープOBの方とどれくらい会う機会があるのか?
解説などの仕事をされていないOBの方と交流する機会はあるのか?
(A)言われてみるとOBの方々と交流する機会はほとんどありませんね。
グランド上で解説の仕事をしている人と会ったり、飲食店を経営されている人のところへ行ったりする時以外はあまり会う機会がありません。
大学の時は、リーグ戦前に激励会があって、OBの方々から有り難いお話を聞く機会に恵まれていました。時には、長嶋茂雄さんや大沢(親分)さんら憧れのプロ野球OBの方々も出席されていたので、とても大きな刺激になったものでした。
プロの世界にもこういった会があったら、面白いかも知れませんね。

昨日、今日と由宇練習場に行きました。
いよいよ日差しは強く、夏の足音がもうすぐそこで聞こえそうです。梅雨前線はだいぶ南下したままのようですね。その影響で沖縄地方では雨が降り続いているようですが大丈夫でしょうか?
キャッチボールは昨日、最長30メートルくらいの距離で120球投げました。状態は変わらずです。ここで「前進しました!」と報告できないのが歯痒いし、悔しいです。この壁を乗り越える為に努力を重ねるしかありません。練習後は、当初からの予定通り、患部の炎症を抑える注射を打ちに行きました。従って今日はノースロー。明日はキャッチボールを行います。
日曜日から、3軍の松原トレーナーがアメリカに出張でいません。この間に、激し過ぎるトレーニングも一息ついて体力を回復できると考えていたら大間違い。しっかりと置き土産をしていってくれました。もうひとりのトレーナー西村に残していったトレーニングメニューは普段以上のもの。特に今日の「鬼の階段連続30往復」をこの高温の中で行うのは過酷過ぎました。一緒に走った梅津は、ふくらはぎが痙攣して動けなくなりました。今もバスの隣の席で顔をしかめています。まあ、たいしたことはなさそうですが。
私は、体力に関しては手術前の状態に完全に戻りました。これは、胸を張って断言できます。これから、この厳しいトレーニングを続ければ上積みも期待できそうです。土台はできました。あとは、肘の状態を上げるのみです。
それでは、質問コーナーです。
(Q)高校野球では炎天下での連投は当たり前だが、プロでは先発の連投はない。その違いは?
(A)高校野球は大会が終われば、次の大会までの期間に休養することができますが、プロの場合、半年以上に及ぶ長いシーズンを戦い抜く必要があります。長いシーズンを一番良い状態で投げつづける為に、現在のような登板間隔が一般化しました。
高校野球では、負ければ終わりというトーナメント大会の性質上、エースの連投が半ば常識化してしまっていますが、いくら若くて回復力があるとはいっても、故障のリスクを考えると、あまり無理はして欲しくありません。
何人かの投手でローテーションを組んで勝ち上がることができれば理想的ですが、なかなかそうはいかないでしょう。
プロ野球の投手でも、先発で連投することはもしかしたら可能かも知れません。しかし、1試合目より2試合目、2試合目より3試合目と確実にパフォーマンスが落ちますし、その後のダメージで長い休養が必要になるでしょう。そう考えると連投させる意味が見出だせません。下位打線にも強力な打者が並ぶプロの世界においては1試合投げ切るには想像以上に心と体のスタミナを消費するものなのです。

昨日の西武ドームの試合は壮絶でした。
大野練習場からの帰りの車中でラジオをつけると、ビジターの試合とは到底思えないボリュームのカープファンの大声援が聞こえてきました。試合は延長戦に入っていました。
このブログでも何度か話したことがありますが、埼玉出身の私は子供の頃、西武球場に足しげく通い、プロの迫力のあるプレーを観戦することによって、プロ野球選手への憧れを強めていきました。そんな私にとって西武球場(現ドーム)は今でも特別な場所です。
その場所で、仲間が熱く戦っていました。
延長10回、東出がヘッドスライディングで1塁へ。内野安打!沸き起こる大歓声!私はこの時点で胸が熱くなってきました。
そして、代打末永。勝ち越しタイムリー!まさに地鳴りのような大歓声!この瞬間、目頭が熱くなりました。
色々な感情が交錯しました。何故涙が出たのか正確には分かりません。
「こんなに熱い応援をしてもらえるチームの一員で良かった。」
「今年こそ自分も思い出の球場でみんなと戦いたかった。」
誇り、喜び、悔しさ、不安・・。まさに色々な思いがこの瞬間、私の中を駆け巡ったのでした。
しかし、ラジオを通して聴いた西武ドームの大歓声が、私の復帰への意欲の炎をさらに大きなものにしたのは間違いありません。
「大歓声の中でまた投げたい!いや、絶対に投げるんだ!」
心の底からそう思いました。西武ドームでカープを応援して下さった皆様から勇気をもらいました。本当にありがとうございました。

今日のキャッチボールの距離は最長33メートル。今までの最長が30メートルなので、3メートル更新しました。わずか3メートルの進歩ではありますがこれが私の気持ちを明るくさせます。
今日でちょうど術後2ヶ月。リハビリを担当してくれている松原トレーナーや同じような手術の経験のある澤崎コーチによれば「とても順調」とのことです。これからの1ヶ月で、できればブルペン入りのめどを立てたいと自分では考えています。
それでは、今日も質問コーナーいきます。
(Q)先日の仙台から札幌への移動は雨天中止の関係で移動日がなくなりましたが、あのような時はチームはいつ移動するのか?そして、仙台で投げた先発投手も一緒に札幌に向かうのか?
また、寒い地域で試合を行う時、投手の準備の仕方は変わるのか?
(A)6月1日に仙台でナイターを行い、翌日に札幌でナイターを行った際の移動についての質問ですね。
この場合は、1日の試合後には、移動手段がないので、2日の午前中に札幌へ移動します。そして、宿舎でユニフォームに着替えて、ミーティングをしてバスで試合会場へ向かいます。なかなかハードな1日です。私達はこんな日程を「移動試合」と呼んでいます。そのまんまですが・・。ちなみに、野球道具などの荷物は「荷物車」と呼ばれるトラックに積み込まれ、1日の深夜に仙台を出て、翌日の午前中に選手より一足先に札幌に到着します。
移動試合の日は、ナイター明けにも関わらず早起きを強いられますし、移動もあります。その上、夜は試合です。正直、体はだるいし、辛いです。できれば、そんな日は前日に先乗りをして万全の態勢を整えていることが多い先発投手に1イニングでも多く投げて欲しいと願うものですが、出番があれば頑張るしかないのです。言い訳は許されません。ブルペンの投手はそういった面でも強くならねばいけません。もちろん野手も同様ですが。
セ・リーグの中では地理的に移動の多い広島の選手は、移動に強くなければ務まりません。
質問に戻ります。このケースで仙台で投げた先発投手はどうするのでしょうか。札幌へ行っても投げることはないですし、ベンチ入りする可能性も低いですね。こんな時は、広島に戻って3軍と一緒に汗を流すケースが多いようです。
最後の質問について。寒い地域での試合では、いつも以上にストレッチなどの準備運動を多めにして体をよく温めるようにします。ピッチングに入る前の軽めのキャッチボールの数も自然と増えてきます。
中継ぎとしてブルペンで待機している時もイニングの合間にダッシュを繰り返したりして、体を温めます。冷え切ってしまうと再び体を投げられる状態にするのに時間が掛かりますからね。

今日も由宇練習場へ行きました。
キャッチボールは、一昨日と同じ強度、球数に抑えました(約30メートル、150球)。今の状態ではこれくらいに壁があるようです。実感できる進歩がない反面、後退もありません。
少し歯がゆさはありますが、術後約2ヶ月という時期を考えると、今の強度、球数のキャッチボールを続けられること自体が前進なのかも知れません。
今後もこの壁を早く打ち破る為に努力していきたいと思います。
それでは、質問コーナーです。
(Q)近年は、投手の肩や肘は消耗品であるという考え方が定着して、先発なら中5日か6日で100から120球程度に球数を抑え、中継ぎも極端な連投を避けて酷使をしないように配慮するようになりました。
一方で一昔前の中4日で完投も当たり前であった時代を考えると、最近は過保護ではないかという意見もあります。
実際に投手陣の間では、登板間隔や球数について、どのような意見があるのでしょうか?
(Q)確かに近年は投手の球数が随分とクローズアップされるようになりましたね。
これは、アメリカの影響が大きいと思います。
私達も今の監督がやって来て、キャンプなどで球数制限を課すようになってから初めてここまで球数のことを意識するようになりました。
それまでは、試合であれば、何球投げたかよりも、何イニングを投げたかを意識していたように思います。少なくても以前は、完封ペースで快調に飛ばす先発投手が投げている時に、100球が近づいてきたからといってブルペンで肩を作り始めることはありませんでした。
長くなった登板間隔、そして、球数制限は「消耗品」という考え方が定着した投手の肩、肘を守る為の手段です。
実際に、先発投手の寿命は伸びているので一定の効果はあげていると思います。もちろんその背景には、トレーニング方法の進化などもありますが。
しかし、その一方で、球数が達した時点で「ハイ、交代!」となると何となく味気ない感じもします。そこには、日本人の好きな「根性」、「男気」といった要素が入り込む余地がないからでしょう。
「先発の100球と110球の何が違うんだ。疲れはたいして変わらんだろ!」
という意見もあれば、
「いやいや、その10球の差が長い目で見ると大きな違いになる。」
という意見もあります。実際にどちらの意見が正しいのかは分かりません。
私はそれよりも、画一的に球数の制限を課すことのほうに違和感を感じます。投手によって、気力も体力も投げ方も違います。登板間隔が同じなら投手によってもっと球数の幅を持たしてもいいように思います。
一方、中継ぎに関しても一部には「中継ぎローテーション」的なものが確立されて、ある程度負担が分散されているところもありますが、まだまだ試合展開によって一部の投手に負担が集中しています。「勝つ為の采配」として仕方ない部分はあると思いますし、いいところで指名されると例え疲れていても、
「よし!今日もやってやる!」
と意気に感じてマウンドに向かってしまうのが投手の性分でしょう。
しかし、メジャーの中継を観ていると、例えストッパーであっても、登板が重なってくると、セーブがつく場面になっても出てきません。代役を立てて休養を優先させます。良いか悪いかは別にして、日本野球はこの部分に関しては、先発ほどアメリカ的にはなっていません。ストッパーは何連投でもすることがありますし、セットアッパーも僅差の展開が続けば投げつづけます。
従って、ブルペンの投手の寿命はアメリカに比べると日本のほうが短めのような気がします。
ブルペンの投手に関しては、もう少しベンチ入りメンバーを均等に登板させて、疲れを一部の投手に集中させない考え方が日本でも浸透して欲しいと思います。とても難しいことであるとは思いますが・・。
毎日投げつづける投手も疲れますが、その裏で毎日投げない投手も精神的に辛いものです。中継ぎローテーションと言っても、全ての投手を均等に登板させることは現実的ではありません。ただ、極端に登板数が偏った時にそれを調整する局面があって欲しいと思っているだけです。
しかし、中継ぎローテーション的なものを敷いて、勝ち試合を落とせば采配に対する批判が現状では集中するかも知れません。先発投手を守る為の登板間隔と球数制限が時間を掛けて受け入れられていったように、中継ぎ投手の為のシステムもいつか受け入れられる日が来て欲しいです。

今日は、3軍に所属して初めて由宇球場へ行きました。
昨日、説明した通り3軍は殆ど大野練習場で練習を行いますが(プロ野球は休みがあるとすれば月曜日が多いので、練習見学を計画されている方は注意して下さい!)、今日のように2軍が遠征に出ている時は、2軍の遠征に参加しなかったメンバーと共に由宇に行くことがあります。
ここのところずっと大野の室内練習場をメインに練習してきたので、たまには広々とした球場で練習をするのも気分がいいですね。広島から少し離れているのが難点ですが・・。
今日は、キャッチボールを行い150球を投げました。距離は塁間くらいです。まだたまに痛みを伴うこともありますが想定内です。リハビリとトレーニングを重ねていけば消えていくと思います。投げる持久力強化の為に今後も少しずつ球数を増やしていきます。
(Q)年齢を重ねてスポーツドリンクの甘さが苦手になったが、それでも水分補給の効率や体内に不足した栄養分の補給の為にスポーツドリンクを飲んだほうが良いのか?
(A)私もそう感じる時があります。特に、ぬるいと甘さが際立ちます。
暑い季節になると、冷えた麦茶のほうがおいしいと感じますが、飲み過ぎるとハードに動いた時に少しお腹が重たく感じることがあります。
そういった意味で、水で薄めたスポーツドリンクが、味、消化吸収、栄養面などの総合評価が私の中では一番高いです。
ただ、これは暑い中で激しく動き回る場合であって、少し汗をかくくらいの適度な運動であれば、さほどこだわる必要はないと思います。おいしいと思うものを飲むのが精神的にも一番ではないでしょうか。

「3軍は一体どんなことを毎日しているのか?」
という素朴な疑問をお持ちの方もいると思います。確かに、基本的に怪我をしている人が在籍しているので、試合はありませんし、なかなか表に出て来ないので分かりづらいですよね。今日は、そんな3軍について少し説明すると共に、最近の私の1日の流れを紹介します。
3軍の練習は基本的に大野練習場で行われます。ただ、稀に2軍が遠征中の時、山口県にある由宇球場へ行くことがあります。
先ほども言った通り、3軍は怪我をした選手が在籍して、怪我の治療、トレーニングを重ねて1日でも早く実戦に復帰する為に努力をする場所です。怪我が回復して実戦復帰が近づくと当然技術練習も行われます。担当コーチは、道原コーチと澤崎コーチです。
3軍の練習はアップなどを除いては殆ど個別で行われます。怪我と言っても色々あるので、各個人によってできる練習メニューとできない練習メニューが違うので、みんな一緒とはなかなかいかないのです。
アップ以外で人数が揃うのは、ノックくらいで、基本的には個別に用意された練習メニューを黙々とこなすという形です。それだけに、自分への厳しさが試される場でもあります。
2軍が遠征の時は、遠征に参加しなかったメンバーも一緒に練習をするので、こういった時は人数が一気に増えます。
私が3軍に来てから2ヶ月以上が経過しました。キャッチボールを開始して、手術直後に比べてリハビリに時間が掛からなくなりました。それでは、現在の私の平均的な1日の流れを紹介します。
[8時]大野練習場に到着。ユニフォームに着替えて、トレーナーに怪我の状態を報告。その後は、トレーニング場でストレッチをして体をほぐす。
[8時50分]グランドに集合してミーティング。その日の練習メニューを確認する。
[9時]アップで体を温める。
[9時20分]ノックを受ける。
[9時50分]松原トレーナーによる肘のリハビリ開始。
[11時]ショルダープログラム(肩のトレーニング)と肘のウエイトトレーニングで肩と肘に十分刺激を入れる。
[11時30分]キャッチボール。球数制限があるので集中して1球を大切に。
[12時]坂道ダッシュなどのランニング。かなり厳しいメニューなので、昼食前に。食後にやるともどしてしまう危険が・・。
[12時50分]昼食。
[13時20分]再びショルダープログラムと肘などのウエイトトレーニング。
[14時30分]下半身の強化運動や体幹のトレーニング。
[15時]ストレッチ。
[15時20分]治療やアイシング。その後入浴。
[16時過ぎ]大野練習場を後にする。
もちろん日よって変わる部分もありますが、こんな感じです。地味な練習ですが、やることがたくさんあります。
以前より強く、上手くなって復帰する為に、これからも妥協なく取り組んでいきます。

今日のキャッチボールの感触は、術後で一番良かったように思います。
距離は最長で25メートル、球数も130球に留めましたが、少しずつ指に掛かる球が出てきました。
今後は、距離、強度を変えずに球数を増やして、低下している肩や肘の投げる持久力をつけていきたいと思っています。
それでは、質問コーナーです。
(Q)勝敗や防御率などがほぼ同じで、タイプも似ている若手とベテランの投手がいたとします。そういった場合、各部門の成績はほぼ同じなのに、被本塁打に関してだけは若手投手のほうが多いというイメージがありますが、実際はどうなのか?
(Q)なかなか細かいところを突いて来ましたね。私も実際に調べたことがないので本当のことは分かりません。
ただ、打者有利なカウントで、ストライクを欲しがって置きにいくと、打者にいい形でスイングをされた上にジャストミートされて結果として長打を打たれる可能性が高くなります。
逆に打者有利なカウントでも、腕をしっかりと振ってストレートのみならず変化球も投げ込める投手の被本塁打率は低いはずです。
昨年、非常に被本塁打の少なかった楽天の岩隈投手などは、後者の典型であると思います。岩隈投手は、どんなカウントでも、しっかりと腕を振ってストレートはもちろん、スライダーもシュートもフォークも低めに投げ込むことができます。打者からすると的を絞りづらく、なかなか自分の形で打つことができないでしょう。
イメージとして、コントロールよりも力で押すタイプが若い投手に多く、投球術で勝負するタイプがベテランの投手に多いというのがあります。
若手に多いイメージのある力で押すタイプの投手は、鮮やかな三振を奪ってピシャリと抑える半面、コントロールミスをして長打を喰らうことも多いというイメージも付きまとうので、「若手投手=被本塁打が多い」というイメージが膨らんでしまうのではないでしょうか。

少し調べたら、頂いている質問がたまってしまっていますね。すみません。
できる範囲で答えていきますので、随分時間が経っても取り上げられないようでしたら、お手数ですが、再度質問してみて下さい。
(Q)由宇で行われるウエスタンフェスタには参加するのか?
(A)基本的に2軍のメンバーが参加します。
私は大野練習場でリハビリなので、参加しません。
(Q)大野練習場での練習を見学されたら迷惑か?
(A)全くそんなことはありません。
ただ、練習場のどの場所でも見学できるわけではなく、立ち入りが制限されてしまっているので、室内練習場の手前のほうで行っている練習以外は見づらいのが難点です。
たくさん見に来て欲しいですが、充分に楽しんでもらえるか分からないので、胸を張ってお勧めできないのが辛いところです。

今日もリハビリとキャッチボール。それと、厳しいランニング。不覚にもインターバル走で篠田に負けたのが悔しいです。
体にやや疲労が溜まったので、午後は治療に専念して、体力の回復を図りました。
キャッチボールの状態は前回よりだいぶ上向いています。
もっと投げたい気持ちを抑えて、今日は100球で切り上げました。手術明けは投げる持久力が落ちているので、ここからは少し慎重に球数を増やしていきたいと思います。
それでは、質問コーナーです。
(Q)交流戦の際、カープの選手は同一リーグであるセ・リーグの球団の敗戦を願うのか?それとも、同じセ・リーグの仲間として勝利を願うのか?
(A)私の場合、表向きにはやはりパ・リーグのチームに頑張ってもらうことによって、自分達の順位が少しでも上に行くことを願っています。自分達が勝ってセ・リーグの5球団が全て敗れたとしたら、全てのチームに1ゲーム差をつけることができますからね。
しかし、スポーツ新聞などに載っている、セ・リーグとパ・リーグの勝利数の合計を見たときに、セ・リーグの勝利数が少なかったりすると複雑な気持ちになります。
交流戦が始まって以来、交流戦優勝チームがセ・リーグから出ていないという事実も私を何かとても悔しい気持ちにさせます。
スポーツニュースなどで、交流戦の結果を見たとき、うっかりするとセ・リーグの他球団の勝利を知って嬉しく(誇らしく)思っている自分がいます。
この時期は、一時休戦中の戦友の動向を複雑な気持ちで見守っています。「負けてもらいたいのだけど、あんまり負けると悔しい。」そんな変な感情です。

術後50日目。今日は塁間くらいまでキャッチボールの距離を伸ばしました。しかし、なかなかうまくいきません。遠くに投げようとすると患部をかばってフォームが崩れます。
トレーナー、コーチと話し合った結果、距離は少しの間伸ばさずに投球の強度を上げてフォームを作っていくことになりました。
短い距離ではしっかりと腕を振り切れるので心配はしていません。
今後も復帰まで思い通りにいかないこともたくさんあると思いますが、その都度、柔軟に対応して最短距離を見つけて歩んでいきたいと思います。
それでは、質問コーナーです。
(Q)ドーム球場と野外球場の違いは色々とあると思うが、それぞれプレーにどのような影響があるのか?また広池さんはどちらが得意か?
(A)風を感じて野球ができる野外球場のほうが好きです。
そして、私はボールを変化させて打ち取るタイプの投手なので、無風のドーム球場より風の流れがある野外球場のほうがボールを変化させやすく感じるので得意です。
私にとっての最高の条件は、打者にとってフォローの風(ホームからセンター方向の風)が強く吹いている時です。一般的には打球がよく飛ぶので投手にとって不利であると言われる条件ですが、投げたボールと風がぶつかってよく変化するように感じるので投げやすいです。
もちろん、ドームにも利点はたくさんあります。特に、春先の寒さや夏場の暑さを避けられる点は選手にとって有り難いです。また、ドーム球場のおかげで、北海道を本拠地にする球団が誕生しました。ただ、入団当初は、ドーム球場に慣れていないので、圧迫感があって苦手でした。さすがに今では慣れて苦手意識はなくなりましたが。
雨、風、太陽、暑さ、寒さ。自然条件を味方にするか、それとも敵に回すか。それも野球の一部であると思います。個人的にはやっぱり野球は空の下でやりたいです。
それだけに、新球場が野外球場に決まった時は嬉しかったです。早くあの場所に立つ為に明日からも頑張ります。