今日は、質問にお答えします。
(Q)パ・リーグのようなDH制とセ・リーグのように投手が打席に立つ野球とでは違いは色々あるがどう思うか?
(A)私は基本的に野球は9人で行うものであるという考えなので、投手も打席に立つ野球のほうが好きです。DH制のない東京六大学野球リーグ出身で現在もセ・リーグに在籍していることも影響しているのかも知れません。しかし、どちらが観ている人にとって楽しいのか。それは人それぞれなので分かりません。
ただ、質問文の中にもあったように、投手が打席に立つと試合展開によって全く打つ気がない打席生じることがあります。ファンとしてはそんな打席は見たくないと思うのは正直なところでしょう。
点差が開いている際に続投させる投手が打席に立つと、打ってランナーに出たりして体力を使ってリズムを狂わすよりも、その後のピッチングに専念して欲しいという意味で、ベンチはアウトになるように指示を出します。
ベンチとしては、常に勝つ為に最善であると思う方法を選択するので、こういった場合は、さらに1点追加を狙うよりも、今のリズムのまま投手をマウンドに送るほうが最善であるという判断なので致し方ない部分もあります。
勝負は勝つ為にやっています。しかし、プロ野球は観ている人に喜んでもらわなければなりません。そこをどう考えるのか。
実は私は大学時代まで野手であったこともあり、自らすすんでアウトになることに大きな抵抗があります。最近で言えば、昨年、市民球場で大差でリードしている8回2死満塁という場面で打席が回ってきて、ベンチからはアウトになるように指示をされて打席に立ちました。しかし、ほぼ満員のライトスタンドからは、
「かっ飛ばせー広池!」
の大声援が聞こえます。投球の間に打席からライトスタンドを眺めた時、とても申し訳ない気持ちになりました。ヒットを期待する人たちの前で、私は、打席の中で全力を尽くそうとしていないのです。
中には、試合展開から三振をするだろうと予測している人もいたと思いますが、満塁ということもあって、大多数がまだまだ追加点を期待している雰囲気がそこにはありました。
辛かったです・・。しかし、ベンチの指示は絶対です。従うしかありません。
それでも、わざと空振りすることはできませんでした。本来なら、ストライクであろうがボールであろうが3つ振って帰るという手もあります。しかし、それだけは私にはできませんでした。
私は、全ての球を見逃してカウントが何とツースリーとなってしまいました。
「さあ、どうしようか・・。」
もし、次にボールが来たら押し出しです。追加点となりファンの方々の期待には応える結果となりますが、ベンチはそれを期待していないでしょう。
それでもやっぱり、私にはこの場面でわざと空振りすることはできませんでした。もう、とにかく見逃す。それしかその場を乗り切る術が見当たりませんでした。次の球が来ました。
「ストライク!」
真ん中低めのストレートがミットに収まりました。三振です。これで良かったのですが、その時はっきり自覚しました。心の中で凄く悔しがっていることを。
大声援を背に受けて立つプロ野球の打席。そこに憧れながらも辿り着けない人がたくさんいる中で
「俺は今日、それを放棄した・・。」
何とも言えない苦しい気持ちがいつまでも心に残りました。
こんな思いをするなら、DH制のほうがいい!と感じることもあります。
しかし、投げて打っての大活躍!なんて言うのも野球のひとつの醍醐味であると思うし、投手に打席が回ることによって生じる継投の難しさなど、作戦面での面白味はDHがないほうが上のような気もします。
さらに、私は小学生の頃、速球派の代表格であった巨人の江川投手のその日の出来を見極めるひとつの手段として、「相手投手が打席に立った時、ストレートだけで三振を取ったら好調。カーブを交ぜるようならイマイチ。」といった判断基準を勝手に設けて楽しんでいました。
今思えば案外この見方は的を得ていて、投手が打席に立った時の投球内容を見れば、マウンド上の投手のだいたいの調子を見極めることが可能のように思います。
投手相手にボールが先行したり、ファールで粘られたりしていたらあまりいい状態ではないと言えるのかも知れません。
話しが長くなってきましたが、投手の打席にも見方によれば色々な見所が隠されています。
ここでDH制の是非について結論を出すつもりはありません。どちらにも、それぞれの楽しみ方があると思います。
皆さんは、どのようなご意見をお持ちでしょうか?
投手の打席
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広池さんの内面から語りかけるこのブログは本当に勉強になります。
今回のDH制や三振指示のバッターボックスでの葛藤は、広池選手の悔しさが手に取るように理解でき、涙する想いでした。
これもファンの心を感じながら、勝負にかけるプロ野球選手のひとつの厳しさだと感じました。
DH制については、やはり無い方が良いと思います。
戦略も何も無く、ただ一発ドカーンの選手を並べられると見た目も
派手で喜ぶ人もいるでしょうが、9人全員がそんなのだと、ただのホームラン競争をみている気になるのでは?と思っています。いろんな個性の選手が、大技・小技・打順による監督采配も野球の醍醐味だと思います。
絶対勝つぞ!カープ! (長文になりました。すみません)
やっぱり真っ直ぐな性格でいらっしゃいますね。
さすがは元立教の4番。
6球もの間、打席の中で葛藤し続けた投手ってほとんどいないと思います。
DH制は基本的には反対です。
投手の無抵抗三振以上に、継投の選択・駆け引き、相手投手がランナーに出たことによる悪影響を祈っているので。笑
特に僅差でチャンスになったとき、8番を歩かせるのか、9番に代打を送るのかという両ベンチの采配も見ものですね。
それに、どうにもリズム良く投げている相手投手には、バレないよう四球を与えて塁に出して欲しいくらいです。
投手の打席を見たいのは、カープの投手は歴代好打者が多いのもあります。
大野さん・川口さん・佐々岡さん・広池さん・河内さんにマエケン。
投手の打撃から取り返しのつかないことになることもありますし、そういうのも含めて野球なので、基本的には投手の打席を奪って欲しくないです。
広池さんのブログは本当に勉強になります。
そして野球の観戦する目が上達するというか、今までと違う見方ができるようになり無料でこんな良いブログを読めて本当に有難いです。
(もし書籍化されたら絶対に買いますよ♪それだけの価値があると思います☆)
DHは私は無い方が面白いと感じますね。
投手がヒット打ったりすると、おぉぉぉ!って盛り上がりますし。
戦略的な部分も投手が打席に入った方が面白そうだと思います。
でもDHがあると、打つのはいいけど守備に不安を持つ打者が打席に立つチャンスが増えて、
そういう選手の活躍するシーンを観るチャンスが増えるのかと思うと、それはそれで有りとも思います。う~ん難しいですね(汗)
それで‥ずっと気になっていたことがあるのですが、思い切って質問させて下さい。
投手は登板する前に今日は自分の調子の良し悪しというは分からないものなのでしょうか?
実際に投げてみて、ああ‥今日は調子悪いな・・・みたいに思うのですか?
それとも登板前から、今日はちょっと調子悪い。って分かるものですか?
先発は変わりが利かないので仕方ないとして、リリーフ投手の場合。
例えば、今年の永川選手は凄く良いピッチングの時もあれば、簡単にランナーを背負ったり四球を出してしまったり…とあまり安定していないように感じます。
そういうとき、監督に事前に今日は調子が悪いですとか言って、横山選手や梅津選手などの調子が良ければその日に調子の良い選手を抑えに持って行くとか。
そういうのって難しいのでしょうか?
試合前に事前に全選手、今日の調子を用紙に書いて監督に提出しておくみたいな…。
小学生の頃しか野球の経験がないもので、ものすごく馬鹿な質問をしているかもしれませんが、元プロ野球選手の解説者が打者でも投手でもちょっと見たらすぐに今日は調子が悪いですねー状態が良くないですね~とか言ってるのを見て、
プロから見たらそんな簡単に調子が良いとか悪いとかわかるんだな~
だったら調子が悪い時とか事前に把握できないのかな?って以前からから気になっていたことなので‥
くだらない質問かと思いますが、お答え頂けたら幸いです。
広池さん、お疲れ様です。
DH制、僕も母も個人的には好きではないです。
やはり、広池さんが書いておられるように、野球は9人でやってこそだし、
バントや、投手の継投などの様々な要素は、
緻密な日本の野球の醍醐味のひとつだと思っています。
最近はカープでも広池さんをはじめ、バッティングがいい選手が多くいますもんね。
もしDHだったら、広池さんのあの盗塁、ヘッドスライディングでの
感動もなかったのですから。
確かに、ベンチとしてはやって欲しくないプレーだったのでしょうけど、
ファン、そしてチームメイトにも火をつけた、あのプレーを誰も否定しないと信じます。
2死満塁の打席で、アウトになるようにとの指示は、とても辛く悔しかったと思います。
DHでない事の悪い面ですよね。
でもツースリーまで粘ってくれた事は、その時応援されていたファンも分かったと思います。
満塁でツースリー、次の一球、さぁ、押し出しか!?
この手に汗握る展開を魅せてくれたんですから。
それに相手バッテリーにもプレッシャーを与え、球数を放らす事も出来た。
結果、見逃し三振でも、広池さんは捨てずに勝負をしてくれたんです。
決して打席を捨てた訳ではないですよ。
ベンチの指示を遵守しつつ、プロとして観客への興味を与えたんだし、
何より熱くされたんですから。僕はそう思います。
今日のこのお話、他では聞けない広池さんのとこならではのお話ですよね。
セの投手の皆さんは、同じ事に出くわし、とても悔しい思いをされて三振して
いるんだなと分かりました。
ホント難しい事だけど、これも作戦、ゲーム運びの要素のひとつ、
DHでない投手が打席に立つ、9人で野球をやる事の醍醐味のひとつでも
あるのでしょうね。
今日も頑張って行きましょう。
がんばれ!僕らの28便!!!
質問に答えてくださってありがとうございます。
打ちたいと選手が思っていたとしても、確かに本人の意思と
ベンチの指示が異なる場合もありますね。
そういうときは、とても歯がゆいと思います。
文章からも歯がゆさが伝わってきました。
これからは、あの三振は必ずしも本意であったとは限らない、
選手は打ちたかったかもしれない、勝つためには必要なことなんだ
っていうことを投手のバッティングを見ながら見ていきたいと
思います。
他球団(パ)ファンですが、セでは広島を応援してますw。
本当に広池さんのBlogはおもしろい!
普段はパの野球を観ていますが、たしかにベンチワークはDH制なしのほうが
駆け引きがあって面白いです。ウチの監督もDH制について良くぼやいてますw
次に打席が回るから、とフラフラの先発投手を引っぱって痛打されたりwも面白いし、
投手の打席の分だけ代打が出る機会が増え、晩年の真弓さんやバントの為に川相さんが
出たりとかおもしろいですね。
応援が好きなので、外野席派なのですが、たしかに応援して声出してる立場では、
外野派は本気で「この声が選手に力を与えてる」と思い込んでいます。
多分ほとんど全員が広池さんの本気のスイングを望んでいたとも思います。
でも外野派は球場に良く足を運び、大声出すくらい野球が好きなので、
投手の三振について理解はしてると思います。
>辛かったです・・。しかし、ベンチの指示は絶対です。従うしかありません。
私はきっと、チームの方針に従うよりは
お客様の期待に答えることが、一人前だと思っているから
同じ場面では従えなかっただろうな・・・
無視して打ちにいって凡打し、ファンの落胆とチームの激怒を招くだけな気がする
プロ野球選手は自分を殺してチームのために、と徹しているイメージがあります。広池パパはそんなプロ野球選手らしく勇気もある立派な人だと改めて痛感しました
川相さんや平野さん、平田さん。バントバントで生きた打者もいます。きっと高校時代などでは立派なバッターだったのでしょう。バッティングに自信はあったのでしょうけれど、プロでは結果がナンボですと、自分を殺してチームのために生きた選手です。立派だと思います
いずれにせよ、一生懸命プレーしてくれればいいです
高校野球の何が素晴らしいかって
最後まで諦めない、一生懸命プレーする姿です
プロ野球選手は毎日野球やっています
毎日一生懸命プレーしてくれればいいと思います
ファンはきっと、そんな姿に心を打たれると思います
広池パパはファンの質問に懸命に答えてくれます
ブログでも野球に対する想いが伝わってきます
だから、広池パパがみんな好きなんです
選手としての想い
チームの方針としての想い
観戦にくるファンの想い
みんなの想いを汲める立派な指導者になれるとこの記事で確信しました
ずっと応援させてください
広池さん,こんばんは。
いつも興味深いお話,ありがとうございます!!
広池さんのブログは,とても勉強になります。
DH制についてですが,
私は小さい頃からカープファンで
パ・リーグにあまり馴染みがないので,
DH制じゃない方が好きです。
でもDH制のメリットも考えると,
どちらがいいというのは難しいですね。
浅い回答ですいません。。。。
もっと勉強します!!
私も広池さんに,質問してもよろしいですか?
他球団に移籍した選手と対戦する場合,
他の選手と対戦するときの気持ちとは
違う気持ちになることがありますか?
個人的にはピッチャーにもしっかり打ってもらいたいです。
点差が離れていても、ファンは全力プレーを期待しています。
点差が離れていて全力プレーをしないのなら
点差が離れたら試合を見なくなるでしょう。
昔、当時ヤクルトの藤井投手が大量リードの終盤で打席に立ち
内野ゴロを打ち全力疾走したことを、Gベンチからヤジられるという事件がありましたよね。
見ていてさみしかったです。
少し話はずれますが、
シーズン終盤に、
チームメイトに首位打者やホームラン王を取らせるために
ライバル選手を敬遠するとか、
チームメイトに防御率のタイトルを取らせるために
1アウトだけ取らせるために登板させるとか・・・。
真剣対決の中で取ったタイトルなら素直に評価できるのですが
帳尻合わせをしたような結果のタイトルはちょっと・・・と思います。
広池さんはどう考えますか?
プロ野球選手でもそんな風に思ってる選手がいるんですね。素直に驚きです。確かに全てに必死な高校野球は見てる人に感動を与えますよね。広池さんにも同じ雰囲気を感じます。早くプレーがみたいなあ。
こんばんは!
どちらの場合におきましても、野球の面白さ、勝負の面白さがあると思います。
私の場合は、どちらがと言うよりも、それぞれのルール、取り決めの中で、最高のゲームを魅せて欲しいと思うばかりです。
どんな厳しいルールや、規則があっても、その中で出来ることは、意外と多いかと思います。
時に、身体を使って表現し、時に、頭を使って、さまざまな工夫を織り込んで、気持ちや思いを表し、全身全霊で戦う姿は、いろんな人の心をも動かすように思います。
普段、DHのないセントラル、逆に、普段あるはずのDHがないパシフィックが戦う場面、試合数こそ、そう多くはありませんが、そんな中で魅せる戦いにも、沢山のことを学んでおります。
どんな状況であれ、「勝利」をめざすことに変わりはありません。
常に、その「勝利」を掴み得る実力を持つことこそが、あるべき姿やもしれません。
日本の野球も、世界に誇れるものとなりました。
その位置に甘んずることなく、常に上をめざして欲しいものです。
そんな、世界一のトロフィーも、来広されそうですね(笑)。
すこしばかり、その御利益を賜りたいものです。
今晩も、少し冷えるようです。
布団の暖かさ、心地よさのあまり、寝坊にも御注意ください(笑)。
では。