術後15日目。待望の抜糸が終わりました。
これで、患部にラップをした上で極力水に濡れないように気をつけて浴びていたシャワーを、今日から自由にリラックスして浴びることができます。これは大きいです。湯舟にも2日後からは浸かって良いと言われました。風呂好きの私には辛い日々が続きましたがようやく解放されます。
さらに、運転が出来なかったので、大野練習場に隣接する寮で今日まで寝泊まりをしてきましたが、抜糸と同時に運転許可も出たのでようやく自宅に戻り、今日から家族と過ごすことができます。明日からは通常通り自宅から車で練習場まで通うことになります。
これまでもリハビリを行ってきましたが、通常の生活ができるようになったことで、復帰への階段をひとつ昇ったように感じます。
次は、アスリートとしての機能回復を目指して、より本格的なトレーニングとリハビリに取り組むことになります。
いい形で復帰できるように、今後も努力していきます。
2009年4月アーカイブ
今日は、質問にお答えします。
(Q)パ・リーグのようなDH制とセ・リーグのように投手が打席に立つ野球とでは違いは色々あるがどう思うか?
(A)私は基本的に野球は9人で行うものであるという考えなので、投手も打席に立つ野球のほうが好きです。DH制のない東京六大学野球リーグ出身で現在もセ・リーグに在籍していることも影響しているのかも知れません。しかし、どちらが観ている人にとって楽しいのか。それは人それぞれなので分かりません。
ただ、質問文の中にもあったように、投手が打席に立つと試合展開によって全く打つ気がない打席生じることがあります。ファンとしてはそんな打席は見たくないと思うのは正直なところでしょう。
点差が開いている際に続投させる投手が打席に立つと、打ってランナーに出たりして体力を使ってリズムを狂わすよりも、その後のピッチングに専念して欲しいという意味で、ベンチはアウトになるように指示を出します。
ベンチとしては、常に勝つ為に最善であると思う方法を選択するので、こういった場合は、さらに1点追加を狙うよりも、今のリズムのまま投手をマウンドに送るほうが最善であるという判断なので致し方ない部分もあります。
勝負は勝つ為にやっています。しかし、プロ野球は観ている人に喜んでもらわなければなりません。そこをどう考えるのか。
実は私は大学時代まで野手であったこともあり、自らすすんでアウトになることに大きな抵抗があります。最近で言えば、昨年、市民球場で大差でリードしている8回2死満塁という場面で打席が回ってきて、ベンチからはアウトになるように指示をされて打席に立ちました。しかし、ほぼ満員のライトスタンドからは、
「かっ飛ばせー広池!」
の大声援が聞こえます。投球の間に打席からライトスタンドを眺めた時、とても申し訳ない気持ちになりました。ヒットを期待する人たちの前で、私は、打席の中で全力を尽くそうとしていないのです。
中には、試合展開から三振をするだろうと予測している人もいたと思いますが、満塁ということもあって、大多数がまだまだ追加点を期待している雰囲気がそこにはありました。
辛かったです・・。しかし、ベンチの指示は絶対です。従うしかありません。
それでも、わざと空振りすることはできませんでした。本来なら、ストライクであろうがボールであろうが3つ振って帰るという手もあります。しかし、それだけは私にはできませんでした。
私は、全ての球を見逃してカウントが何とツースリーとなってしまいました。
「さあ、どうしようか・・。」
もし、次にボールが来たら押し出しです。追加点となりファンの方々の期待には応える結果となりますが、ベンチはそれを期待していないでしょう。
それでもやっぱり、私にはこの場面でわざと空振りすることはできませんでした。もう、とにかく見逃す。それしかその場を乗り切る術が見当たりませんでした。次の球が来ました。
「ストライク!」
真ん中低めのストレートがミットに収まりました。三振です。これで良かったのですが、その時はっきり自覚しました。心の中で凄く悔しがっていることを。
大声援を背に受けて立つプロ野球の打席。そこに憧れながらも辿り着けない人がたくさんいる中で
「俺は今日、それを放棄した・・。」
何とも言えない苦しい気持ちがいつまでも心に残りました。
こんな思いをするなら、DH制のほうがいい!と感じることもあります。
しかし、投げて打っての大活躍!なんて言うのも野球のひとつの醍醐味であると思うし、投手に打席が回ることによって生じる継投の難しさなど、作戦面での面白味はDHがないほうが上のような気もします。
さらに、私は小学生の頃、速球派の代表格であった巨人の江川投手のその日の出来を見極めるひとつの手段として、「相手投手が打席に立った時、ストレートだけで三振を取ったら好調。カーブを交ぜるようならイマイチ。」といった判断基準を勝手に設けて楽しんでいました。
今思えば案外この見方は的を得ていて、投手が打席に立った時の投球内容を見れば、マウンド上の投手のだいたいの調子を見極めることが可能のように思います。
投手相手にボールが先行したり、ファールで粘られたりしていたらあまりいい状態ではないと言えるのかも知れません。
話しが長くなってきましたが、投手の打席にも見方によれば色々な見所が隠されています。
ここでDH制の是非について結論を出すつもりはありません。どちらにも、それぞれの楽しみ方があると思います。
皆さんは、どのようなご意見をお持ちでしょうか?
今日で術後11日目。経過は概ね良好です。
昨日は、術後10日目で1700メートルの坂道ランニングに挑戦しました。手術前に挑んで大変な目にあったあの地獄のメニューです。
朝、トレーナーから、
「広池さん、今日、坂道行きましょう!」
と言われました。私は驚いて、
「えっ!?もう行けるの?」
と聞き返しました。無理もありません。数日前にゆっくりとしたランニングを開始したばかりなのですから。するとトレーナーは、
「患部が腫れないように、テープで圧迫して走りましょう。それに、全身麻酔をするとその間一気に筋肉が緩んで、思った以上に体力が低下しているので、今日はマイペースでゆっくり走って下さい。」
とのことでした。まあ、今後に向けての試運転といった感じのようです。
実際に走ってみると、かなりキツイ。やはり、全身麻酔や入院を経て体力は多少低下しているようです。しかし、続けて走った2本目は、1本目に比べて随分楽に走り切ることができたので、今後、走り込んでいけばすぐに体力は戻せるという自信を掴みました。いい試運転でした。
リハビリのほうは、手術して間もない為、毎日、3時間くらいトレーナーが付きっきりでやってくれます。本当にありがたいことです。
一時的に腫れが出たりして、一筋縄にはいきませんが、一喜一憂してはいけません。良かったり悪かったりを繰り返しながらも、少しずつ上の段階を目指していく戦いの中に私は身を置いているのです。
日々変化する肘の状況に左右されることなく、今すべきことに平常心で取り組んでいく。そんな強い心がこの先ずっと必要になってくると思います。
明日も小さな一歩を刻む為に、全てのメニューに集中して取り組みます。
今日は、昨日頂いた質問にお答えします。
今回は、かなり難しい質問です。あくまでも私の意見であることを前置きした上でお答えします。
(Q)デッドボールを与えた投手は打者に謝るべきか?プロ野球の場合、危険球でない限り、謝ってはいけないという不文律みたいなものがあるのか?
(A)難しいですね・・。マツダスタジアムで行われた先日の横浜戦を観ての質問ですね。
まず、はっきりしていることは、謝ってはいけないという不文律は存在しないということです。しかし、中には、「謝ること=弱気」捉えている監督やコーチもいるので、その辺は投手は敏感に感じとって行動していかねばなりません。
しかし、たいていは謝るか謝らないかの判断は投手に任されています。
打者がデッドボールを受けて怒るのには必ず理由があります。
まず、頭付近など大怪我に繋がる可能性の高い危険な場所にボールが当たった場合。この場合、実際に当たらなかったとしても怒る時がありますね。これは、打者の立場からすれば怒るのも当然です。
次に、実際に当たったところが危険性の低い場所であっても、何らかの伏線がある場合。伏線とは、その試合2つ目のデッドボールであったり、以前に何度も当てられた相手から再度喰らったデッドボールであったり、散々危険なボールが続いた上で当たったデッドボールであったり色々なケースが考えられます。
こういった伏線が隠されている場合は、たまたまその場面だけを目撃した人からすれば、
「何であんなに怒っているんだ!?」
ということになります。この質問のきっかけとなった先日の横浜戦の場面も伏線がありました。当てられた打者からすれば、
「またか!!」
という感情が抑えられずに投手に歩み寄ったように見えました。これは、責められません。一方で当てた投手からすれば、
「俺が当てたのはこれが初めてだ。さほど危険な場所じゃないし、謝る必要はない!」
といった感じで睨み返したのでしょう。
これ以外にも、謝るか謝らないかを決める要素として、自分より年上か年下かがあります。高校野球ほどではありませんがプロの世界にも年齢による上下関係は存在します。試合が始まったらそんなことは気にしていませんが、いざという場面になると反射的に年齢で判断してしまう部分があるのもまた事実でしょう。
いろいろと書きましたが、個人的には「謝ること=弱気」という理論は成り立たないと考えています。非常に危険なところに投げてしまって、打者が痛みを堪えているような場面では、帽子を取って謝るのが当然であると思います。
しかし、当てたら何が何でも謝るべきと言っている訳ではありません。投手からしても譲れない部分はあります。例え当てられた打者が熱くなっていても、一緒になって熱くならず冷静に判断して立ち振る舞う。そんな姿勢が投手には要求されるように思います。

地道なリハビリとトレーニングの日々が始まりました。
辛くないと言えば嘘になりますが、少しずつ広がる肘の可動域、そして、少しずつ増えるトレーニングメニューを励みに努力を続けています。
昨日から、ジョギングが解禁され、今日はあまり腕を振らないように気をつけながらも20分間しっかりと走りました。いつもは当たり前のようにしていたランニングも、久しぶりであると新鮮でとても楽しく感じました。
まだ激しく患部を振ることになるダッシュ系やジャンプ系のトレーニングはできませんが、それでも野球に限らずスポーツの基本である走ることが少しでも可能になったことで、気分はいいです。
昨日は広島市内の病院で診察を受け、経過が良好なので、患部の抜糸を来週火曜日に行うことになりました。抜糸が終わればまたできることが増えてくるのでとても楽しみです。
さて、今日も写真を添付してみました。この写真は、術後3日目に手術を行った病院内のリハビリ施設で撮ってもらったものです。
台の上に乗せた肘を支点にして、腕を曲げ伸ばしする術後最初のリハビリです。リハビリはどれも地道で、最初は痛みも伴いますが、復帰には欠かせないものなので、妥協せずに取り組んでいきます。

広島に戻ってきました。昨日から大野練習場でリハビリとトレーニングを開始しています。
試合に復帰するには多くの時間を必要としますが、手術を決断してから、それを待っていた時に比べれば、精神的には穏やかな状態です。回復に向けて歩み始めることができたのですから。
プロ入り以来、自分の体のケアには万全を期してきました。これは自信を持って言えます。
しかし、数年前から左肘の可動域が狭くなってきて、徐々に投球に影響が出てきました。それでも、これまでは痛みが全くなかったので、練習にも試合にも全力で取り組むことができましたが、この春、ついに痛みを伴うようになり、医師やトレーナー、そして、球団と話し合った結果、手術を決断しました。
シーズン中の離脱は非常に悔しいですが、手術によって痛みと共に、懸案だった可動域の回復も見込めるので投げるのが今からとても楽しみです。
また、この期間は、自分の野球を見つめ直し、成長する為の絶好の機会であると思います。
いつもと違った角度から野球を観ることによって生まれる様々な発見、3軍の合理的かつ厳しいトレーニングによって実現可能となる力強いフォーム、投げられないことによって増長される投げられた時の喜びや野球に対する執念など・・。得るものはたくさんあるでしょう。
以前より強くなって復帰する為に、リハビリにも、トレーニングにも、自分のすべきことに全力で取り組んでいきます。
添付した写真は、手術後、全身麻酔から醒めた私です。手術に同行してくれた球団の松原トレーナーが撮ってくれました。
麻酔の効果は絶大で、手術前に口元にマスクを置かれて数秒後に意識がなくなり、目が醒めたら手術が終わっていました。
松原トレーナーによると、目が醒めたばかりで虚ろな状態なのに、必死で手術がうまくいったかなどを聞きたがっていたそうです。
松原トレーナーはその時、話しをしてくれたようですが、後で振り返ると何も覚えていなかったので、後日詳しく聞きました。手術前に説明されていた通りのことがしっかりと行われたと聞いて安心しました。
手術に関わって下さった全ての方々に心から感謝します。ありがとうございました。
私は、今月の13日に群馬県内の病院で左肘の手術を行いました。
経過は良好で、既に術後2日目から院内の施設でリハビリを開始し、今日無事に退院して広島に戻って来ました。
明日からは、大野練習場に場所を移してリハビリとトレーニングを行い、復帰を目指します。
球団からの発表待ちの状態であった為に、皆様へのご報告が遅れてしまいすみませんでした。
ここ最近、自らの現状について、皆様にお伝えできることがないのが残念です。現在もボールを投げていません。
このような状況なので、今日も頂いた質問にお答えします。
(Q)監督、コーチ、選手は、複雑で数が多く、しかも、毎回変わると言われる試合中のサインをどのように覚えるのか?
(A)確かに、プロのサインは複雑で覚えるのが大変です。
しかし、同じチームと年間何試合も行うので、簡単に相手に見抜かれるようなものではいけないのは当然です。
サインは、攻撃時のサイン、バントシフトなどに関する守備のサイン、そして、バッテリー間で用いる球種のサインに分かれます。
監督やコーチがどのように覚えているのかは、分かりませんが、選手は、サインが説明されるミーティングが開かれた時に、ノートを持って行ってしっかりと書き留めています。そして、そのノートを見ながら一生懸命暗記します。
いちばん複雑なのは攻撃のサイン。これを完璧にマスターするのは意外と大変です。なので、滅多に打席に入る機会のないリリーフ投手の中には、
「(バントやスクイズなど)投手が打席に立った時によく出そうなサインだけ覚えればいいや。」
なんて危険なことを言っている人も稀にいました。
プロの世界ではサインミスは許されません。チームプレーである野球においては、現場のトップである監督の示した意思をサインを通して全員が共有して戦わねばなりません。従って、ミスをすれば、罰金や途中交代といった制裁が待ち受けていることもあります。それだけに、選手は常にサインの確認は怠りません。
また、1軍と2軍のサインも違うので、昇格や降格時にまず最初にコーチに言われるのが、
「サイン確認しておけよ!」
です。そういった時は、他の選手に教えてもらって、試合開始までの限られた時間の中で頭に詰め込めます。
サインの話しをする上で触れておかねばならないのが捕手についてでしょう。
捕手は、サインと名のつくもの全てに関わってきます。特に、バッテリー間で用いる球種のサインは、投手によって違うので、全ての投手のサインを頭に入れておく必要があります。
その上で、相手の特徴など様々なことを頭に入れて試合に臨む捕手というポジションは本当に大変です。
話しは、サインからそれますが、捕手は試合だけでなく普段の練習から重労働です。
打撃練習、守備練習の通常メニューに加え、非常に難度の高いポジションであることから、守備力の維持、向上の為に、ワンバウンド捕球やフットワーク、送球練習などの「特守」も欠かせませんし、その上で投手の状態を確かめ、コミュニケーションをとる為に、ブルペンへ足を運び、投手のピッチング練習の球を受け続けます。とにかく捕手はやらなければならないことが多過ぎます。
試合前には、相手投手を研究する野手陣ミーティングのみならず、相手打者を研究する投手陣ミーティングにも参加するので、息をつく暇もありません。
その上で試合にフル出場したら・・。よく見て下さい。捕手は、あの重たい防具を着けて1試合で何度立ったり座ったりしていますか?何度投手の球を受けて返球していますか?何度自らが出す球種とコースのサインに頭を悩ませていますか?その上、打たれたら捕手のせい!?厳しいポジションですよね。投手の立場から言わせれば、打たれるのはほとんど投手が悪いのです。それなのに、負けた時に扇の要として敗因に挙げられることもあります。それなら勝った時に真っ先にスポットライトを浴びるのかと思えばそうでもなく、好投した投手やいいところで打った打者が讃えられる傾向があります。
重労働ですね・・。いろいろな意味で。しかも、年間144試合ですよ。
ここまで読んで下さった方々、気持ちは分かりますが今後は、
「あのリードが悪かった!」
とか言って簡単に敗因を捕手に押し付けて話しを終わらせるのはやめましょう。もし、本当に失敗があったのなら、本人がいちばん分かっていますし、担当コーチからも厳しく指摘されているはずです。彼等は、想像以上に多くのものを背負っています。それでも、
「いや、やっぱり、扇の要、グランド上の監督として敗戦の責任を負うのは当然。」
と言うのなら、勝った時にもっと讃えてあげて下さい。
後半は、質問の内容から離れて、捕手に対して私が今思っていることを述べてしまいました。
別に倉や石原に頼まれた訳ではありませんが、最近、怪我をしたことによって、じっくりと冷静に野球を観る機会が増え、改めて捕手の大変さを感じるようになりました。
今までは、相手打者の状態やライバルの結果ばかりを気にして野球を観ていましたが、少し視点が変わってきたような気がします。
今は、野球を観るのも練習です。そして、そこで感じたことを復帰後のプレーに生かしていきたいと思います。
今日は、久しぶりに肘のことから気持ちを切り離して、頂いていた質問に答えていきたいと思います。
(Q)オフにレーシック手術をした目の調子は?
(A)非常に順調です。先日、トレーナー室で検査をしたら視力は両目ともに2、0でした。
コンタクトレンズの煩わしさからも解放されて、手術をして本当によかったです。
(Q)マウンド上の踏み出し足の着地点は、試合後半になると掘れていることがあるが、それによって誤差は生じないのか?
(A)誤差は生じます。できれば掘れていないキレイなマウンドで投げたいですが、中継ぎ、抑えの投手はそうもいきません。
試合後半にマウンドに登ったら、まずはしっかりと自分の着地点を平らにならす必要があります。
先に投げた投手の足跡が、自分の着地点と離れていれば、足場作りは簡単に終わるのですが、そうでない場合は困ります。しっかりと時間をかけて足場作りをしないと、投球のバランスを崩すだけでなく、捻挫などの怪我をする可能性すらあります。
特に旧市民球場は、土の質などの関係で他球場に比べて非常に掘れやすく、試合後半には着地点に足首が完全に隠れるくらいの穴があいていることが多かったです。
それだけ深い穴があいていると、当然、それまで投げていたブルペンとマウンドの傾斜が変わってくるので、実際に打者に投げる前に与えられる投球練習の5球で感覚をつかまなければなりません。そういった意味で、市民球場での投球練習の5球は非常に重要な意味がありました。
ブルペンから出てきた投手が、マウンド上で必死に足場を作っている姿を見かけると思いますが、戦いは既にここから始まっているのです。
試合のスピードアップが叫ばれる中、非常に限られた時間内でいかに投球に集中できるいい足場を作り上げることができるか。結果を左右する重要な作業なのです。
私は以前、市民球場で試合後半、大差で負けている展開でマウンドに上がった時、球場全体の「早く投げろよ〜」といった雰囲気(勝手な思い込み!?)に押されて、スコップが欲しいくらい荒れたマウンドの足場作りを怠って失敗したことがありました。どんな展開でも、自分にとっては大事な登板です。もっと大切にすればよかったと後悔しました。
しかし、観ている人からすれば、出てくる投手がみんな足場作りに時間をかけていたら、間延びするし退屈なのは事実でしょう。
ただ、昨年、12球団の本拠地でいちばん掘れやすく、足場作りが難しかった市民球場が役目を終えました。マツダスタジアムのマウンドは、他球場と同様、固く作られていることと思います。従って今後は、ブルペンから出てきた投手の足場作りの時間は短縮されていくでしょう。
(Q)ツーアウトで走者2塁。この場面でヒットが出ると、どう考えてもアウトのタイミングでも3塁コーチが腕をぐるぐる回して、2塁走者を本塁に突入させることがあるが、どうしてなのか?
(A)様々な状況を考えて総合的な判断に基づいて本塁へ突入させていると思います。
まず、打球を処理した外野手の肩の強さ、送球の正確さ。走者の足の速さ、次の打者の力量(代打の場合も頭に入れておく)、調子、投手との相性。さらに、ここに試合展開も加味する必要があります。
もし、2塁走者が3塁で止まればツーアウト1、3塁です。次の打者にヒットが出れば当然点が入りますし、エラーやワイルドピッチなどでも点が入ります。
では、具体的に。走者の足が速く、外野手の肩があまり良くなかったとします。そして、仮に、次の打者が打率2割そこそこの打者であまり調子が良くなくて、いい代打もいないものとします。
この条件では、走者を3塁にストップさせた場合、次の打者の場面で得点が入る確率は、打率の2割にエラーやワイルドピッチ等が出る可能性を加えても恐らく2割5分程度。従って、この場合、4度本塁へ突入されて3度はアウトになると分かっているタイミングでも、4回に1回くらいは、送球が逸れるなどしてセーフになると判断すれば、3塁コーチは回していいということになります。
それでは、走者、外野手の条件は同じで、次の打者が好調の栗原だったらどうでしょう。当然、セーフになる確率が4回に1回くらいのタイミングでは3塁でストップさせますよね。
栗原であれば、高い確率で3塁走者を還してくれそうですし、長打もあるので、彼の打席で2点、3点と入る可能性もあります。それに、4番打者です。4番の打席を前にして、無理な本塁突入を試みてアウトになれば、プライドを傷つけることになるし、周りも納得しないでしょう。
このように、7割、8割アウトになると分かっていても腕を回していい場面もあれば、そうではない場面もあることが分かります。
3塁コーチは、こういったことを全て事前に頭に入れた上で、実際に打球を見た上で一瞬で判断しなければなりません。その上、1球ごとにサインの伝達もあり、非常に難しいポジションであると思います。
本塁で走者がアウトになって
「今のは何で回したんだ!」
というプレーの裏には、必ず理由があります。状況を振り返ってその理由を探ってみるのも楽しいかも知れませんよ。
それでは、今日はこの辺りで失礼します。
新球場の開幕シリーズは、勝ち越しましたね。初戦は大敗してどうなることかと思いましたが、良かったです。
あのグランドに立つことをイメージしながら、治療に努めたいと思います。
今日は、新球場開幕の日ですね。
私は、その新球場を横目に見ながら新幹線に乗り、県外の病院へ肘の検査に向かいました。肘はまだ時間が掛かりそうです。
車窓から見た新球場は、まばゆいばかりの光を放っていました。今日、その場所にいたかったです・・。
開幕後も、チームの奮闘を複雑な思いを抱きつつテレビで観ています。
やっぱり野球ができないことは辛いことであると痛感しています。
スポーツ選手にとって、怪我がどれだけ辛いことか実感しています。
今まで大きな怪我がなかった私は幸せでした。
打たれたり、調子が悪くて悩んだこともたくさんありましたが、今思えば小さなことです。
みんなが待ち望んでいたこのハレの日に、何か暗い話しですみません・・。
試練の時ではありますが、今が精神的にひとまわり大きくなる機会なのかも知れません。絶対に乗り越えてみせます。
前回の更新でも言いましたが、強くなってグランドに戻ります。
皆様、この度はたくさんの激励のコメントをお寄せいただきありがとうございました。
怪我による離脱という苦しい状況の私にとって、皆様の言葉はいつも以上に心に響き、大きな力となっています。
投球練習ができない私は、現在、ひたすら下半身強化に励んでいます。
今日も練習の仕上げに、1700メートル坂道ダッシュを2本という耳を疑いたくなるようなメニューに取り組みました。
これからも怪我をする前より強くなって復帰することを目指して、今できることに集中して取り組んでいきます。
皆様、ご心配をおかけしてすみません。
この度私は、肘痛の為、3軍で治療を行うことになりました。
まさにこれからといった時に戦列を離れることに対し、悔しさを通り越した今までに味わったことのない感情を抱いていますが、一日も早く良い状態で復帰する為に、努力していきたいと思います。