今日は、自主練習の日。ミニキャンプや蒸し暑い気候の影響もあり、やや疲れが溜まっていたので、休養に専念しました。
昨日は、練習後、大野練習場で熱いお湯と冷たい水の風呂に交互に入る交代浴をしました。これは、体の疲労を取り除くにはとても効果的で、その効果はマッサージにも匹敵すると言われています。お湯と水の温度には好みがありますが、私の場合はそれぞれ42度、18度くらいが適温です。お湯の温度はみんな同じくらいですが、水のほうは人によってだいぶ差があって、中には、たくさんの氷を入れて10度くらいまで水温を下げた水に勢いよく入って、長い間出てこないツワモノもいます(※交代浴初心者の方は絶対に真似をしないで下さい!)。それに比べ、18度が適温の私はよく、「根性なし!」と言われます。余計なお世話です。
それはともかく、昨日の交代浴と今日の休養で、明日には疲労も抜けていい状態に戻っていると思います。金曜日までは試合がありませんが、キャッチボールやブルペンでの投球練習に、高い集中力を持って臨み、精度の向上を図りたいと思います。
2008年6月アーカイブ
今日は、9時から大野練習場で練習が行われました。投球数は1球だったとはいえ、登板翌日なのでブルペンには入らず、体力強化を中心としたメニューを消化しました。
昨日から降り続いた雨の影響で、今日の練習は室内練習場で行われましたが、この時期の室内練習場の蒸し暑さはかなりのものです。それだけに、トレーニング時に出る汗の量も凄いです。今日は、今年で一番汗をかきました。
昼食後は、山内コーチによるミーティングが行われました。試合のマウンドでは、投手がどういった意図を持って投球するかによって結果は大きく変わってきます。また、カウントや状況による打者心理を考えて、それを逆手にとることで、ストライクを投げる必要のない場面、逆にストライクゾーンの中でスイングさせて勝負する場面などが見えてきます。そういった話を、山内さんが丁寧に説明して、選手も意見を出しました。とても有意義な時間でした。
最近の私の野球日記には、試合での登板時の注意点として、「意図を明確にしてから投げること」としつこく書かれています。先ほども少し触れましたが、ただ漠然と投げてしまった時と、1球1球に意図を込めて丁寧にピッチングをした時とでは、結果の差は明らかです。今までも、自分なりの考えを持ってピッチングをしてきましたが、今日は、山内さんをはじめ、他の選手の話を聞くことができて参考になりました。これを、今後マウンド上で生かしていきたいと思います。
今日も、甲子園球場でウエスタンリーグの阪神戦が行われました。
試合は、ミスも重なり5対7で敗れました。非常に悔しい負け方です。
私は、8回、2点ビハインドの1アウト3塁の場面で、左打者に対して登板しました。追加点を与えない為には、内野ゴロか三振を狙うところです。結果は、初球の外低めのストレートでショートゴロ。3塁走者が本塁タッチアウト。ピンチを切り抜けたところで、次の投手と交代しました。今日の登板は1球で終わりましたが、意味のある1球でした。
今日は、ブルペンから左打者への外のストレートが、シュート回転することなくいい角度で投げることができていたので、この球を軸に攻めようと思っていました。ブルペンで私の球を受けてから、試合に途中出場した、捕手の上村も同じ意見でした。
ただ、やっぱりこの遠征での連敗は残念。ファームは来週末まで試合がありませんが、しっかり練習に励んでさらにいい状態に仕上げていきたいと思います。
今日は、甲子園球場でウエスタンリーグの阪神戦が行われました。
今日、カープの指揮を執ったのは、野球日本代表の星野監督です。
私は、いち早くグランド入りして、三塁側のカメラマン席の前にある低いフェンスの上に腰掛けて、グランド上で行われている阪神の選手の練習を眺めながら、練習前のひと時を過ごしていました。
すると、どこからともなく転がって来たボールが、私の足に触れて止まりました。私は、何も考えずにそのボールを拾って手にしました。
数秒後、今度はさっきよりも強く足にボールが当たって、私の目の前に止まりました。なぜか、外野のほうからボールが転がってきたような気がしましたが、ちょうどその時、目の前で行われていた阪神の捕手陣の守備練習で、連続エラーがあって盛り上がっていたので、そっちに気をとられてしまいました。
すると、また数秒後。「コロコロ・・ボコッ!」今度は、かなり勢いのあるボールが私の左足に当たりました。「痛っ!」ボールが転がって来たほうに目を向けると、遥か向こうのレフトのフェンス前に、ジャパンのユニフォームを着た大野投手コーチが立っていて、こっちを見ています。ようやく状況を悟った私は、大野さんのところまで慌てて走って行き、挨拶をしました。大野さんは、
「まだ下にいたのか?元気なのか?元気なら頑張って早く上に行け!」
と、朝からしっかり気合いを入れてくれました。それにしても大野さん、見事なコントロールです。あんなに離れたところから、座っている私の足を狙うとは。それに、なかなか自分の存在に気がつかない私への怒りの度合いを、見事にボールの強さに反映させていましたね。さすがです。でも、最後の3球目は少し痛かったです・・。
試合は、残念ながら2対6で敗れ、私の登板もありませんでした。
明日は、星野ジャパンの首脳陣は相手側のベンチに入りますが、登板があればいい投球をして、激励してくれた大野さんの期待に応えたいと思います。
今日は、大野練習場で9時から軽めの練習を行いました。
投手陣は、アップ、キャッチボール、守備練習、ダッシュ等のランニングメニューを消化した後は、トレーニングルームに入って、各自で体幹強化やウエイトトレーニングを行い、練習を終えました。
このブログの中で度々、キャッチボールの大切さをお伝えしてきましたが、その重要なキャッチボールの感触が、最近、少しずつ良くなってきていると思います。具体的には、円滑な動きを妨げる余分な力が抜けて、左腕が上体の近くを通って、肘や手首がしなやかに使えるようになってきています。一昨日の登板では、この形をそのまま試合のマウンドでも表現することができて結果も残ったので、今後も技術的な面では、この一点を追求していきます。これができれば、「力感はないのに、生きた球をコントロールよく投げる」ことが可能になり、打者を惑わすことができるはずです。あとは、相手の打者を上回る強い気持ち。これが必要なのは言うまでもありません。
明日からの阪神との2連戦は、先月もありましたが、オリンピックの野球日本代表の星野監督以下首脳陣が、采配の実戦感覚を磨く為に1試合ずつそれぞれのベンチに入って采配を振るいます。
先月の試合後、星野監督が「来月も来るからまたよろしく。」と言っていたのを聞いた時、私は心の中で「その時までには1軍に。」と誓ったのですが、それは実現せず、またこの日を迎えることになりました。しかし、この試合がとても貴重な経験となることは、先月に実証済みです。緊張感あるマウンドを経験して、上昇へのステップとしたいと思います。
今日も、由宇球場でウエスタンリーグのソフトバンク戦が行われました。
昨日のサヨナラ勝ちの勢いで今日も勝って連勝といきたいところでしたが、序盤での失点が響き、2対11で敗れました。私の登板はありませんでした。
相手打線は、昨日と同様、1軍に登録されている選手がズラリと並び、松田選手が2本塁打するなど、今日は力を見せ付けられる結果となりました。
私も含めて、ファームにいる投手全員の目標は1軍であり、そこで1軍の打者を抑えることです。そういった意味で、若い選手が主体とはいえ、1軍の選手と対戦ができたこの2連戦は、投手陣にとっていい経験だったと思います。
山内コーチも試合後のミーティングで言っていましたが、1軍には強力な打者がたくさんいます。しかし、そういった打者を抑えていかなければ、私たちはこの世界で生きていけないのです。そうなると、もっと突き詰めて、もっとシビアに自分の投球を検証して、高めていかなければなりません。今日はそれを再認識しました。
1軍の打者を抑えることを常に念頭に置いて、私自身の投球を今まで以上に厳しい目で見ていきたいと思います。
今日は、由宇球場でウエスタンリーグのソフトバンク戦が行われました。
ソフトバンクは、交流戦の後に数日間試合がないことを考慮して、1軍登録されている若手野手がこの遠征に参加して、由宇に乗り込んできました。
野手のスタメンは全員が1軍でしたが、試合は3対2でカープがサヨナラ勝ちしました。
私は、同点の8回1死2塁のピンチから登板して、ピッチャーゴロ(2塁走者を挟殺プレーでタッチアウト)、盗塁アウトでその回を凌ぎ、次の回も打者2人を内野ゴロに打ち取ったところで、交代しました。
久しぶりの登板、しかも試合展開上、重要な場面だったので、今日は「絶対力まずに丁寧に投げること」だけを念頭に置きました。結果として、投球のバランスという面に限定すれば、今季で一番良かったと思います。丁寧に低めとコースを突いて、内野ゴロ3つ。私の目指している投球を、今日はすることができました。ここのところ続けてきた投げ込みの成果を、早速、実戦で出すことができた点も嬉しいです。
あとは、これをずっと続けること。そうすれば道は拓けると思います。
今日は、10時から由宇球場で練習を行いました。
昨日、投げ込みと全身のウエイトトレーニングを行なったこと、明日から試合があることを考慮して、今日は決められたメニュー以外の練習の強度を意識的に落としました。
このところ、ずっと攻め続けてきたので、久々に調整の意味合いを込めた1日となりました。試合で結果を出す為の判断です。
明日からのことを考えて、今日は、キャッチボールの球数も人並みに抑えようと決めていました。しかし、自主練習の時間に、他の投手が投げているのを見ていると、どうにも我慢できなくなってきたので、ロッカーに戻って、肘のアイシングを行いました。アイシングはその日の体の炎症を、氷で冷やして取り除く治療方法で、通常は練習の最後に行います。肘をアイシングしてしまえば、さすがの私も諦めがつくだろうという判断です。逆に言えば、そこまでしないと投げようとする気持ちを抑えることができない私もどうかと思いますが・・。
今日、我慢をしたことで、明日はいい状態で臨めると思います。登板があれば、中15日ということになりますが、力まず丁寧に投げたいと思います。
今日、行われる予定だった、ウエスタンリーグのサーパス戦は、雨の為、早々に中止が決定しました。私たちは、新神戸から新幹線に乗って広島に戻り、13時から大野練習場で練習をしました。
今日は、110球の投げ込みと全身のウエイトトレーニング。盛り沢山の内容で充実した練習でした。雨によって試合での登板は実現しませんでしが、この1週間の練習内容はとても濃かったと思うので、必ず実戦でも成果が出ると思います。しっかり調整してその時を待ちたいと思います。
それでは、今日は入団への道の話の続きをさせていただきます。
ドミニカでの野球留学は、順調に滑り出しました。内容の良し悪しはあったものの、ウインターリーグでの4試合10イニングを無失点で切り抜けたことが、私のモチベーションを高めました。
ウインターリーグが終わり、試合がない期間が1ヶ月ほど続きました。私は、その期間を、体力強化とフォーム作りに費やしました。地道な練習の日々でしたが、上之さんと共に私に貴重なアドバイスを送って下さったのは、3月上旬にドミニカ入りされた、平山さんでした。この名前を聞いてピンときた方は、かなりのカープ通です。平山さんは、1955年から64年まで(62年から64年まではコーチ兼任)カープで活躍された日系アメリカ人で、小柄ながらも強肩と闘志あるプレーで、「フィーバー平山」の愛称で親しまれた選手でした。56年と58年にはオールスターにも出場されています。その平山さんは、私がドミニカにいた当時、カープの在米スカウトを務めていて、ドミニカにも定期的にやって来て、アカデミー選手の指導や能力のチェックをされていました。
その平山さんも、すぐに私のことを「浩司」と呼んでかわいがってくれました。平山さんからは、技術的なことはもちろん、精神的な面で前向きに生きることの大切さを教えて頂きました。現役時代の闘志溢れるプレースタイルが想像できないくらい、私の知る平山さんは、穏やかで、包み込むような優しい笑顔を絶やさない人でした。何よりも、平山さん自身が人生を楽しんでいる感じがにじみ出ていて、夕食時に大好きなビールを飲んでいるときの、その幸せそうな顔といったら、文章ではとても表現できません。平山さんは周りの人間を明るく、幸せな気持ちにさせてくれる力を持った人でした。
「いいねー、浩司!」、「頑張ってるなー、浩司!」、「大丈夫!」。
平山さんは、よく私を褒めてくれました。辛いときも、下を向かずに前を向いて生きる、ポジティブな思考を植え付けてくれました。平山さんもまた、間違いなく私の恩人です。
「辛いときも前を向いて生きる」。この精神無くして、この後のドミニカでの日々を生き抜くことは難しかったと思います。
投げ込み、走り込みを繰り返した1ヶ月が終わり、3月18日、久しぶりの実戦登板は、紅白戦でした。初回に力みが出て、ドミニカに来てはじめての失点。しかし、その後は立ち直り、3回を投げて、被安打4、奪三振6、与四球1、失点2という内容でした。ストレートに力強さがあり、トレーニングの成果が出た形となりました。上之さんからも、「2イニング目以降の投球なら、2Aでも充分に通用する。」と言われました。何か、こうやって具体的に言われると、とても嬉しかったです。
その後も、紅白戦に2試合登板して、迎えた3月31日。この日は、現在でも私の投球において重要な役割を果たしているフォークボールを修得した日として、忘れられない日となりました。この日行われた久々の対外試合で登板した私は、それまでキャッチボールや、ブルペンでのピッチングで練習を重ねてきたフォークボールを、試合デビューさせました。半年ほど前に、市民球場で行われた入団テストのブルペンで、調子に乗って適当にボールを挟んで投げた、あの「奇跡のフォーク」以来、練習すればいつかは強力な武器になると思って取り組んできました。今思えば、ボールを指に挟む動作が、まだぎくしゃくしていたので、癖がバレバレの状態で、ちょっと注意して見ていればフォークを投げるのがすぐに分かったと思いますが、細かいことは気にしない陽気なドミニカンは、思い切り空振りをしてくれました。その日は合計5球のフォークを投げましたが、うち4球が低めに決まりました。手応えありです。フォークを空振りした後の打者の顔が何とも言えません。快感でした。
試合を見守った上之さんも、「あれほどの角度のあるフォークを投げられる投手はなかなかいない。横浜の佐々木並だ!」と絶賛。
それにしても、あの大魔神並とは・・。上之さんそれはちょっと褒めすぎでは。でも、嬉しかったし、自信になりました。ありがとうございます!
ドミニカに来て3ヶ月が経ちました。4月の上旬は、セマナ・サンタ(聖週間・キリスト教の伝統行事)の休暇を挟んで、アカデミーは10日間ほどの休みに入りました。私は、上之さんの指示に従い、私が住むアパートの近くにある大きな公園で自主練習をすることになりました。
公園に行ってまず驚いたのは、野球をする人の多さです。木の実をボールに、枝をバットにして遊ぶ小さな子供から、ユニフォームを着用して、本格的な試合に熱中する大人まで、実に様々ですがみんな楽しそうです。また、草野球の試合が行われている球場の周りには、たくさんの人が集まって声援を送っています。プレーする人も、それを見る人も、みんな野球が大好き。顔にそう書いてあります。
ドミニカは、数多くのメジャーリーガーを輩出しています。テレビをつければ、いつもメジャーの試合が放送されています。その影響もあって、男の子は必ずと言っていいほど高い割合で、一度は野球に夢中になるそうです。完全に野球が根付いています。いい選手が次々と出てくるのも、この公園の熱気をみれば、頷けます。
私の練習内容は、キャッチボールやランニングといった基本的なもの。人数がいないので仕方ありません。もちろんそれがいちばん大切な練習であるのは間違いありませんが、フォークを覚えたり、ボール球を振らせるコツを掴みかけたりしていたその時の私にとって、実践登板も非常に重要でした。それだけに、このタイミングでチームが休暇に入ってしまったのは残念でした。
そんな私の気持ちを察してくれている人がいました。上之さんです。上之さんは想像もしていなかった大技を使って、休暇中の実践登板を実現させてくれました。
ある日、練習が終わる時間を見計らって公園に姿を現した上之さんが言いました。
「浩司、試合で投げたいだろ。」
「はい。」
私は、答えました。しかし、チームは休暇中なので、どうすることもできない。そう思っていたので、私は、少し残念そうに俯きました。その様子を見ていた上之さんは、何かを決心したようでした。
「ちょっとついておいで。」
上之さんは公園内を歩きはじめました。しばらく歩いてたどり着いたのは、野球場でした。グランドでは、サンディエゴ・パドレスのユニフォームを着た選手たちが練習をしています。公園がとても広かったので気がつきませんでしたが、パドレスのアカデミーはこの公園内で練習をしていたのです。上之さんは、監督らしき人に歩み寄って、何やら話しをはじめました。会話中、二人は時々、少し離れたところで立っていた私のほうに視線を送ってきます。会話はすぐに終わり、上之さんが私を呼びました。私が駆け寄ると上之さんが言いました。
「ここでやる明後日の試合で、投げさせてもらうことになった。先発で2イニングだ。」
「はい!?こ、ここでですか?」
思わず声が裏返りました。どうやら、この短時間で全く関係のない私が、1日だけパドレスの一員となって先発として投げることが決まったようです。監督らしき人がニッコリ笑って握手を求めてきたので、私も慌てて手を差し出して、丁寧に頭を下げました。
それにしても、驚きです。頼みに行くほうも凄いですが、あっさり受け入れるほうもまた凄いです。これも、おおらかなドミニカ流といったところでしょうか。心優しいドミニカ人と、それを育んだこの国がまた好きになりました。
そんな訳で、明後日は試合になりました。嬉しいことです。しかし、同時に強い緊張感も覚えました。
「無理を言って投げさせてもらっておいて、みっともないピッチングをするわけにはいかない。」
入団テストから今まで、「超」がつくくらいのプラス思考で突っ走ってきた私が、初めて陥った「失敗するわけにいかない」、「失敗したらどうしよう」という後ろ向きな感情でした。でも、今にして思えば、投手は皆、少なからず不安を抱えており、それを厳しい練習や強い精神力で打ち消してマウンドに登るものです。従って、この時、私が抱いた感情は、至って普通のことであり、私もようやく投手らしくなってきたといったところでしょうか。投手として初めて向き合った、そして絶対に越える必要がある壁です。この気持ちを乗り越えて、明後日、どれだけ強い心を持ってマウンドに立つことができるのか。私は、試されることになります。
長くなってしまいました。今日はここまでにします。お付き合いいただきありがとうございました。
今日は、北神戸でウエスタンリーグのサーパス戦が行われました。
昨日からの雨の為、グランド状態が悪かったので、練習は室内練習場で行われました。その後、心配された雨が降らなかったので、球場に移動して、30分遅れの13時に試合が始まりました。
試合は、4対10で敗れました。ブルペンで試合を見ていて感じたのは、ボールがよく飛ぶということです。もちろん、ボールをバットの芯で捕えて、しっかり振り抜いているからなのですが、それにしても、予想よりも打球が伸びるのです。実際に、敵味方ともに野手が目測を誤る場面がありました。スコアボードの上にある旗を見てもそれほど強い風は吹いていません。疑問に思い何人かの選手に聞いてみると、どうやら地形による影響なのか、原因は分かりませんが、普段から高く上がった打球はよく伸びるので、恐らく上空の高いところでは、かなり強い風が吹いているのではないかという結論に達しました。
こういった球場では、打球の上がりやすい高めの球は禁物です。もし明日、登板があれば、いつも以上に低めへの意識を強く持って、ゴロを打たせる投球に徹したいと思います。
今日のブルペンでの投球は、ここ最近の練習の成果が出たのか、腕の振りの軌道が安定してとても良かったと思います。あとは、このいい形をどのように試合での登板に結び付けるか。これが肝心です。 ちょっとした力みで、フォームのバランスは失われることを、これまでのプロでの経験で学びました。「熱い気持ちを持ちながらも、力むことなく丁寧に投げる」こと。これを試合で実践して、今日掴んだ手応えを、確固たるものにしていきます。
今日、北神戸で行われる予定だったウエスタンリーグのサーパス戦は、練習前のストレッチ中に降った突然の大雨の為、中止になりました。私たちは、オリックスの室内練習場へ移動して、約3時間の練習を行いました。体の重さもほぼ抜けて、充分に戦える状態になっていました。
ところで、このオリックスの室内練習場は、寮にも隣接しており、若い頃のあのイチロー選手も汗を流した場所として有名です。メジャーリーガーになった今でも、オフに帰国した際は、練習場所として利用しているようです。突然、イチロー選手の話をしましたが、実は、私とイチロー選手は同い年です。私が、ルーキーの年のオフには、鳥取市にあるトレーニング施設(ワールドウイング)でトレーニングの日程がたまたま重なったので、2日間ほど一緒にトレーニングをした覚えがあります。キャッチボールの相手もさせてもらいましたが、イチロー選手のボールは、少しスライダー回転しながらも、真っすぐ弾丸のように強烈に伸びてきました。私も、一応プロの投手でしたが、ボールの勢いは完全に負けていたように思います。やっぱり凄かったです。私がキャッチボールをしたことがある選手の中では、黒田にも迫る衝撃がありました。もはや、プロの一流投手の域です。信じられません。
思い出話をしてしまいましたが、イチロー選手の活躍は、テレビで見ていてとても励みになります。数々の記録はもちろん凄まじいばかりですが、そもそも、ずっと出場を続けていることと、この年齢になっても衰えないスピード感は、驚異的です。同い年であれだけ頑張っている人がいるのだから、私もまだまだできるはず。イチロー選手のゆかりの場所で、決意を新たにしました。
今日の中止は残念ですが、この時季の雨はある程度は仕方ありません。降るべき時季に降らないと、いろいろな問題も生じると思うので、気持ちを切り替えて明日に備えたいと思います。
今日は、明日からの3連戦に備え、9時から大野練習場で軽めの練習を行いました。
キャッチボールやノック、ダッシュなどで汗を流しましたが、とにかく今日は体が重かったです。まあ、それも当然です。 昨日までの3日間は、シーズン中としては異例の練習量をこなしました。今日、疲れが出るのはある程度、計算通りです。こういった時、どう過ごすかがとても重要です。しっかりとした栄養と休養をとって明日を迎えることができれば、ハードな練習が成果として身につき、以前よりいいパフォーマンスを発揮することになるでしょう。逆に、疲れを残してしまった場合は、パフォーマンスが落ちるだけでなく、怪我をしやすい危うい状態で試合に参加することになってしまいます。それだけ、シーズン中の激しい練習はリスクがあるのです。
今回は、決して強制されたわけではありません。練習を控えめにして、疲れを取り除くという選択肢もある中で、自らの意思で練習しました。私は、現状を打破するために、「静」ではなく「動」を選び、激しく動きました。私の性格上、今まで同様これからも、よっぽどのことがない限り「静」を選択することはないでしょう。「動」を選択したことが上昇のきっかけとなるように、今日、これからの時間を全力で休みたいと思います。
昨日、お話したアメリカンノックについての疑問に、早速お答えいただきありがとうございました。
あの両翼に大きく振られる、広大なノックエリアを、広大なアメリカ大陸に見立て、「アメリカ大陸を横断するくらい走らされるノック」、「大西洋岸から太平洋岸まで走らされるようなノック」だから、このように呼ばれるようになったのですね。何か凄くスッキリしました。このような素敵な名前の由来を知ってしまうと、あの辛いだけのアメリカンノックが、妙に趣のある練習に感じてしまいます。知ることができて良かったです。ありがとうございました。これからも、私の周りで解決できない疑問が生じたときは、この場をお借りして質問することがあるかも知れません。その際はまたよろしくお願いします。
練習のほうは、今日は予定通り「投げる日」。ブルペンでのピッチングは、70球に留めましたが、その後、ブルペン捕手や、キャッチボール好きの小島や森を捕まえて、これでもかというくらいキャッチボールを繰り返して、フォーム固めに努めました。
方向性は、はっきりしました。私の場合は、結局、「指に掛かった、緩いボールが投げられるフォーム」が理想の形です。これができるように、毎日反復練習をするだけです。
キャンプ並に、よく投げて、よく走った充実した3日間だったと思います。明後日からは、試合が再開されます。明日は、調整に充てて疲れをとって、結果、内容ともに納得できるピッチングをしたいと思います。
今日は、9時に大野練習場を出発して、10時前から由宇球場で練習を行いました。
今日は、「走る日」。午前中は、ノックで左右にしっかり動いた後、昼食を挟んで、インターバル走とジャンプ系のトレーニングと、体幹トレーニング。その後は、キャッチボール好きの宮崎と、30分ほどフォームをチェックしながらキャッチボールをしました。昨日の投げ込みの疲労は若干残っていましたが、下半身始動の形は出来つつあるようです。
今日の山口県東部地方は、梅雨の晴れ間でとても蒸し暑く、宮崎とのキャッチボールが終わった時点で、かなり体力を消耗していましたが、そこから力を振り絞って100メートルダッシュを10本。最後は、アメリカンノック(ライトの守備位置から、レフトの守備位置に向けてダッシュをして、最後にノッカーが打った打球を捕球。少しインターバルを置いて今度は、レフトからライト方向へダッシュして捕球。これを繰り返し行うノック)をして、体の芯から汗を出し切ったところで、練習終了。キャンプさながらのいい走り込みができました。今後の戦いに必ずいきてくると思います。
それにしても、最後に行った「アメリカンノック」。これ、何故、アメリカンなのでしょうか?この練習方法は、野球界では結構メジャーな練習方法で、私も、小学生のときから、当たり前のように「アメリカンノック」をこなしていました。当時は、ネーミングからして、てっきりアメリカから伝えられた、先進的な練習法であると思っていました。しかし、プロに入って、ミンチーをはじめ、数人のアメリカ人選手に聞いてみたところ、「こんな練習したことない。こんな辛い練習はアメリカではしない。」と口を揃えます。どうやら、彼らからすると、このしんどいノックは、根性を鍛えるのが好きな日本人が考案した「ジャパニーズノック」なのです。
私が、聞いたアメリカ人選手がたまたま知らなかっただけなのでしょうか?それとも、彼らの言うとおり、日本が起源の日本特有の練習法なのでしょうか?小さなことですが、何か気になります。
野球に詳しい人で、この「アメリカンノック」の正体が分かる人。ぜひ教えて下さい。よろしくお願いします。
明日は、再び「投げる日」。ただ、試合が近づいてきたので、量より質を重視していきたいと思います。
今日は、9時から大野練習場で、練習が行われました。
今日は、「投げる日」。そう決めていました。
通常のピッチングを、103球。坂道ダッシュなどのランニングメニューと、昼食を挟んで、午後から、再びブルペンで捕手を座らせて、全力ではなく、バランスを考えながら、半分くらいの力で160球を投げました。
これだけの球数を投げることになったのは、なかなか納得する域に到達しなかったからです。本来、下半身始動で、下半身によって決められた方向に、上半身が導かれ、最後に肘と手首がしなってボールをリリースするという順番であるべき投球フォームが、コントロールを意識すると、構えたキャッチャーミットへの意識が強すぎて、極端にいえば顔から前に突っ込んでしまうような状態になるときがありました。顔が突っ込むと、下半身の力が使えないし、左腕が体から離れるし、いいことはありません。
これを修正するのに、球数を費やしました。成果はあったと思います。
明日は、「走る日」。修正したフォームを生かすのも、下半身の強さがあってこそ。限界まで走り込みたいと思います。
今日は、大野練習場がトライアスロンの大会のコースと重なる為に、施設使用が不可能なので、休日でした。シーズン中ではありますが、今日は野球から離れて、家族と過ごし、リフレッシュをしました。
今日は、父の日でしたね。私も、二人の子供の父親ですが、実際に親になってはじめて分かる苦労というものもあります。
振り返ってみると、私の幼少の頃はとてもやんちゃであったと記憶しています。幼稚園の頃、行事でホールに集まるときは、私がいると、周りにちょっかいを出したり、いたずらをしたりしてすぐに騒がしくなるので、事前に、私の椅子はみんなから遠く離れたところに置かれるのが恒例になり、いつも、一人寂しく過ごした記憶があります。こんな調子ですから、私の両親も苦労したと思います。
最近は、父の日や母の日に限らず、何かの節目や変わったことがあったときは、連絡をするようにしています。
ただ、子供は親に苦労もかけますが、生きがいや喜びも与えてくれます。事実、私は子供からたくさんのパワーをもらっています。
一方、私が両親に対してできることは、まずは元気であることが大前提ですが、プロ野球選手である限りは、活躍する姿を見せることが、一番の孝行であると思います。
明日から、4日間、試合がありません。昨日までは、試合がないことをとても残念に思っていましたが、今は逆に、投げ込み、走り込みのできる絶好の機会であると、前向きに捉えています。密度の濃い練習をして、上昇のきっかけとしたいと思います。
今日も、由宇球場でウエスタンリーグの中日戦が行われました。
試合は、3対7で敗れ連勝は止まってしまいました。
今日も、私の登板はないまま試合が終わってしまいました。明日から、5日間試合がないので、投げたかったのです。
今、由宇球場から大野練習場に戻るところです。車内のラジオからは、西武ドームで行われている1軍のゲームの様子が聞こえてきます。埼玉出身の私は、子供のころ足しげく当時の西武球場に通いました。懐かしい雰囲気が、ラジオを通して伝わってきます。しかし今、地元なのにすごく遠くに感じています。
その場にいることができない悔しさを胸に、今日も大野練習場に戻ったら練習します。
今日は、由宇球場でウエスタンリーグの中日戦が行われました。
試合は、6対1で快勝しました。チームはこれで4連勝です。
しかし、私は登板なし。展開的にも今日は出番があるかと思いましたが、登板なし。8回表は、ピンチになった時に備えて肩を作りましたが、そのままチェンジ。今までの傾向から言って、次の回は肩を作った私が投げると思いましたが、指名されたのはコズロースキー。がっかりしました。
今日の由宇は、快晴。少し暑いですが、とても清々しい天気でした。チームも快勝。満面の笑みといきたいところですが・・。正直、心の中は雨模様。快勝ムードに水を差さないように、笑顔を作るのに苦労しました。
この気持ちを晴らすには、練習しかありません。大野練習場に戻ったら、もう一度しっかり汗を流して明日に備えたいと思います。私にできることは、努力すること。それだけです。
今日は、福岡市の雁ノ巣球場で、ウエスタンリーグのソフトバンク戦が行われました。
昨日の予報では、雨が昼前まで残るということでしたが、朝、目が覚めてカーテンを開けると眩しい太陽の光が目に飛び込んで来ました。まだ、路面は雨で濡れていましたが、
「これなら、試合ができる!」
と瞬間的に思い、気合いが入りました。
試合は、無事に行われ、6対5で逆転勝ち。初回の4失点で劣勢でしたが、終盤に逆転勝ち。試合後半は攻守共に見事な粘りでした。
私は、登板なし。一昨日も投げてないので、登板を期待していただけに、とても残念でした。
結局、今回の福岡遠征は登板することなく帰ることになりました。しかし、この3日間で誰よりもボールを投げたのはこの私です。試合中も、試合後の自主練習の時間も、雨で中止になった日も、ずっとキャッチボールを繰り返しました。この3日間のテーマは、「力強いストレートを低めに投げる為のフォーム固め」です。手首や肘を柔らかく使い、股関節で方向性を出して投げる。シーズン真っ盛りのこの時期に、何を今さら・・。そんなことはキャンプ中にやっておけよ!と感じる方もいると思いますが、私の場合、力の入る実戦登板を重ねると、どうしても、手首や肘をはじめとした関節を、柔らかく円滑に使えなくなってくることがあります。表現は難しいですが、角が立ち、四角くなってしまったフォームを、丸~く、柔らかくする作業が時々必要になるのです。
この3日間で、だいぶいい感覚が出てきました。これを続けて、この感覚を高めていきたいと思います。
明日からは、由宇球場で2連戦。天気も今のところ大丈夫そうですが、この季節の天気は前線のちょっとした上下動で全く違う方向に向かいます。週間天気予報がいちばん外れるのが、今の時期ではないかと経験上感じています。油断はできません。
何か、いつも同じことを言っているようですが、無事に試合が行われ、登板があることを願いつつ、明日を迎えたいと思います。
今日は、降水確率100%の予報通り、福岡地方は一日中雨が降り続きました。試合は、中止になり、私たちは、昼過ぎからホークスの寮に隣接する、室内練習場で練習をしました。当初の予定よりやや投げる方の練習が多めになりましたが、やりたいと思ったことを、その気持ちに任せてやることも大切なことです。
明日も、午前中まで雨が残るようなので、試合ができるか微妙なところですが、今日よりは、可能性があるので、期待して明日を待ちたいと思います。
それでは今日は、「入団への道」の続きの話をさせて頂きます。前回は、実戦デビューを翌日に控え、気合いを入れる為に床屋に行ったものの、気合いが入りすぎた髪型にされ、少し落ち込んだところまでお伝えしました。
いよいよ、実戦デビューの日がやって来ました。(1998年)1月30日。カープアカデミーのグランドで行われた、ウインターリーグ、ヒューストン・アストロズのアカデミーチームとの対戦。高校、大学と私は野手でしたが、よく思い出してみると、高校時代に2試合ほど練習試合で登板しているので、これが、約7年ぶりの実戦登板ということになります。
試合当日。私は、背番号18のカープのユニフォームを与えられました。私は、テスト生の立場であり、契約はしてません。本当なら、他のテスト生と同様に、Tシャツを着用しなければならないところですが、上之さんの配慮によって、私のユニフォーム着用が許されました。
「浩司、あんたには、実力的にユニフォームを着る資格がある。いい番号だろ。頑張れよ。」
こう言われ、私はユニフォームに袖を通しました。少し型は古いですが、憧れのプロのユニフォームです。気持ちが高ぶりました。これを着ただけで、すごく野球がうまくなったような気がしました。
試合開始。不思議と緊張はありませんでした。予定は中継ぎで2イニング。出番が近づくにつれて、私は、軽い興奮状態になりました。しかし、緊張とは違う、いい意味で自分の世界に「入っている」状態だったように思います。投手を本格的にやっていたのは、中学生のときまで。小学生のとき、リトルリーグの常勝チームのエースとして、自信満々で投げた気持ちを、記憶に留めているものの、たくさんあったはずの失敗体験は、長い月日と共に殆ど忘れ去りました。我ながら、なかなかいい性格をしています。緊張とは、基本的には「失敗したらどうしよう・・。」という、後ろ向きな気持ちから生まれる場合が多いと思います。その日の私は、投手としての失敗体験を持たない状態だったので、今振り返ってもなかなか真似することができないような、最高の精神状態でマウンドに登りました。
「これだよ、これ。この感覚を求めていた。」
試合のマウンドに登ったとき、すぐに思いました。グランドの中心の少し高いところに立ち、守る仲間の期待を背にして、先頭を切って相手に立ち向かう。こんなにやりがいのあるポジションはありません。この場所に戻って来たことに、懐かしさにも似た感情を抱きました。
「そうだ。やっぱりピッチャーが好きなんだ。この場所に戻ってこれて本当に良かった。」
私は、「夢中」で投げました。恐ろしく集中していました。目に入るのは、キャッチャーミットと相手打者のみ。投球の際は、音も全く耳に入りませんでした。文字通り夢の中にいるような感覚です。腕がよく振れます。今までの練習では動いていなかった筋肉までもが、久しぶりの試合の興奮によって呼び起こされ、全ての力が総動員されて、指先を通して白球に伝えられました。自分の力を出し切るというのは、まさにこの状態を指すのだと思います。
結果は、2回を投げて、被安打2、奪三振4の無失点でした。上々のデビュー戦です。しかも、驚いたことにその日のストレートのMAXが92マイル(約147キロ)を記録。当時の私としては、ちょっと考えられない数字でしたが、すごく自信になりました。
登板後は、アカデミーの首脳陣、選手から次々と祝福を受けました。みんなすごい笑顔です。ドミニカに来て約3週間。アカデミーの選手達に合流して5日目。唯一の日本人である私が、本当の意味で仲間として迎えられた瞬間でした。この日、私は大きな自信を掴むと同時に、投手の楽しさも思い出しました。
私自身、初めての試合でこれだけの球が投げられるとは思ってもいませんでした。全く先が見えていなかった、「入団への道」に光が射し、入団を現実のものとして意識できるところまで到達しました。また、この日を境に、練習に対する意識、自分に対する厳しさが一段と増したように思います。そういった意味で、この初登板は、その後、長く続くドミニカでの日々を、戦い抜く力を与えてくれたように思います。
その後も、私は、試合での登板を重ねました。
[2月4日]投球回3、被安打1、与四球1、奪三振3、無失点。先発で3イニング。結果としては前回同様良かったが、内容に不満。雨による下の悪さに気を取られて、上半身に頼る投球になった。下半身が弱いからこうなる。
[2月9日]投球回2、被安打1、奪三振3、無失点。ストレートは走ったが、カーブが抜けた。でも、右打者の内角へのストレートは力があり、収穫。試合を締めて、セーブも付いたし実りある1日だった。
[2月13日]投球回3、被安打4、奪三振2、無失点。ウインターリーグ最後の登板。意気込みすぎ?球が走らず、コントロールにもばらつきがあり、出来は悪かった。しかし、走者を出しても粘り強く投げて、点を与えなかったのは収穫。悪いときにどう戦うかはとても重要なこと。
ウインターリーグが終わりました。登板ごとに様々な課題を露呈しながらも、終わってみれば、4試合、10イニングを無失点という結果が出ました。上出来です。これから、アカデミーはしばらく休みになります。しかし、私はもちろん自主練習です。誰もいないグランドで一人黙々と練習です。試合での登板を経験したことにより、課題が明確になり、やることが増えたような気がします。
私のモチベーションは、このとき最高に高まっていました。ドミニカに来て、約1ヶ月半。全てが順調に滑り出していました。
まず、「人」に恵まれました。上之さんを始め、私の周りの人たちは皆、私の挑戦を心から応援してくれています。
食事面も、もっと苦戦を予想しましたが、意外とドミニカの料理を食べられるようになりました。独特の香辛料を使った料理は、日本から来た私にとって当初は抵抗がありましたが、だいぶ慣れました。今では、朝と昼は、アカデミーの選手と同じドミニカ料理をご馳走になっています。それに、私たちの住むサント・ドミンゴの街には、日本料理、中華料理をはじめ各国の料理店がたくさんあります。栄養面での心配は無用です。これは、体が資本のプロ野球選手を目指す私にとっては本当に嬉しいことでした。
暑さも、今のところ大丈夫です。日中の日なたは、かなりの暑さですが、木陰は意外と涼しいときもあります。しかし、今は冬。暑さはこれからが本番。この点は今後が少し不安です。
言葉は、まだまだ。でも、時々聞き取れる単語も出てくるようになり、ちょっと楽しいです。日本から持ち込んだ、CDとテキストを使って勉強をしていますが、真面目にやれば簡単な日常会話くらいは、マスターできるかも知れません。
全てが充実。順調そのもの。これからも、いい毎日が続きますように・・。
今日は、ここまでにします。長い文章にお付き合い下さりありがとうございました。
今日は、福岡の雁ノ巣球場でウエスタンリーグのソフトバンク戦が行われました。
試合は、6対2で勝ちました。今日は、最終回に、もう少しピンチが広がったら、登板がありそうでしたが、結局、そのままゲームセット。チームとしては良かったのですが、ブルペンで肩は出来上がっていたので、やっぱり投げたかったという気持ちも強く、複雑な心境でした。
肩が温まった状態でゲームセットを迎えたので、その勢いで、試合後の自主練習の時間は、フォーム固めの為のキャッチボールをかなり多めに行いました。キャッチボールを繰り返す中で、手首や肘を柔らかく使えるようになり、全体的にスムーズでしなりのあるフォームになりました。この感触を忘れないようにしていきたいと思います。
明日の福岡地方の天気は雨。降水確率は100%との予報が出ています。100%とは相当の自信ですね。なかなか見ない数字です。普段は、どう見ても雨が降るのに、90%とかいう数字を出して、万が一降らなかったときの逃げ道を残すくせに、今回は男らしく100%ときました(予報を出したのが男とは限りませんが・・)。私は、小さい頃から野球をやっていたので、天気予報はいつも気にしていました。そのせいか、いつの間にか、気圧配置から風向き、おおよその天候くらいは理解できるレベルまで成長しました。今でも、テレビや携帯電話の天気予報サイトから絶えず情報を得て、それをチームメイトに発信しています。そんな、天気予報好きの私ですから、降水確率100%の重みは理解できます。明日は、降るでしょう。試合をするのは、難しいかも知れません。中止なら、今日、たくさんボールを投げたので、明日はしっかり走り込んで、夏の暑さの中でも力を発揮できる体力と体のキレを養いたいと思います。
今日は、由宇球場での6連戦の後ということで、大野練習場で、キャッチボールやランニングなどの軽目の練習を行いました。
由宇での試合は、朝の早起き(5時45分)、長時間の移動(自宅から大野練習場経由で往復2時間半以上)などの影響で体への負担は大きいです。6連戦ともなればなかなかのもので、今日は攻めの練習をするよりも、体力の回復に主眼を置くことにしました。
練習後は、トレーナーにマッサージをしてもらって、体が十分にほぐれました。明日からまた全力投球(但し、頭は冷静に!)でいきたいと思います。
ところで、何が「CHANGE」なのか。答えは携帯電話です。昨日、私は携帯電話の機種変更を行いました。昨日まで約1年半の間使いつづけたものが、いくら充電してもすぐに電池が空になるようになり、しまいには、「フル充電で通話2分。」という笑えない状態になりました。ブログ更新にも支障をきたすので、思い切ってショップに出向きました。新しい機種の値段の高さにびっくりしつつも、係員の「新機種購入で毎月の請求料金が下がりオトクです(満面の笑み)」との説得に何となく納得して購入を決めました。新しい携帯は、画面が大きくて、素晴らしく鮮やか。それに扱いやすいし、デザイン的にもカッコイイ。値段も、貯まったポイントを使ったり、夏割(なぜか夏だから割引)とやらの恩恵もあり、結局、表示価格の半分くらいで買うことができました。意外といい買い物だったかも知れません。
「CHANGE」と言えばもうひとつ。フジテレビ系列のいわゆる「月9」の枠で放送されているドラマがあります。現実離れしていて、私の周りの人の中では、好き嫌いがはっきり分かれますが、私は好きです。私は、普段、あまりテレビは見ないほうなのですが、主役が総理大臣というところに興味を抱き、第1話を観たところ、ハマリました。それ以降、リアルタイムで観ることができないときは、録画して観るようにしています。今では、私にとって、貴重な息抜きのひとつになっています。
過去に全話を観たドラマは、「踊る大捜査線」、「GOODLUCK」、「白い巨塔」くらいですが、どのドラマにも「自分の強い意思を持った主人公が、組織の中で奮闘する」といった共通点があります。上層部からの圧力に屈することなく、とことん自分らしく生きる。現実ではなかなか難しいことを、やってのける主人公に爽快感を覚えるのです。
話は随分、野球から離れてしまいましたが、明日からは、また試合です。私も、いい方向に「CHANGE」して、再び戦力になりたいと思います。
今日も、由宇球場でウエスタンリーグのサーパス戦が行われました。
試合は、今日も、1点を争う展開となりましが、3対2で勝ちました。
私は、昨日の試合で救援に失敗しているにも関わらず、1点リードの9回に登板機会をもらいました。今日で3連投になりますが、投げさせてくれたのは、「昨日の失敗を取り返せ」ということです。気合いが入りました。
マウンドに登ると、山内コーチから「リベンジしろ!」と激を入れられました。さらに、気合いが入りました。
打ち合わせに来た、捕手の上村に対しては、普段はいろいろ話しますが、今日は、「やり返すぞ。」とだけ言って、技術より気合いで勝負する気持ちを伝えました。
規定の投球練習を終えて、先頭打者と対峙した時、昨日、ドジャースの黒田がメジャーで初完封をした後、記者に対して言った言葉を思い出して呟きました。
「今日、野球人生が終わってもいい。壊れてもいいから全力で行く。」
黒田とは、舞台が違います。かたや、世界最高峰の舞台。かたや、ファームの試合。しかし、私にとって、今日の試合の重さは半端なものではありません。
結果は、3者凡退。無事に1点差を守って、ゲームを締めることができました。
登板機会を与えて下さった首脳陣、最高の場面を用意してくれたチームメイト、そして、勇気を与えてくれた海の向こうのエース。その全てに「感謝」の一日でした。
今日も、由宇球場でウエスタンリーグのサーパス戦が行われました。試合は、1対3で敗れました。全て私の責任です。1回2/3を投げ、決勝の2ランを打たれて2失点。負け投手となりました。こういった日を無くさなければなりません。今日は、球威もコントロールも、昨日と比べて、全くありませんでした。フォームに安定感がないから、こういったことが起こるのです。練習を重ねて、はい上がります。
今日は、由宇球場でウエスタンリーグのサーパス戦が行われました。
試合は、延長10回まで戦って、2対2の引き分けでした。
私は、2対2の同点の6回から登板して、1回と2/3を打者6人に対して無安打無失点でしたが、四球を1つ与えてしまいました。1イニング目は、ほぼ理想的な形で三者凡退。特に右打者への内角のストレートに威力があったように思います。2イニング目も最初の2人を内野ゴロに打ち取りましたが、2死後に迎えた右打者に10球粘られて四球を与えてしまいました。カウント2ー2からフォークをいいところに落としましたが、何とか当てられてファール。その後、再び投じた低めのフォークに対して、バットが出かかりましたが、判定はノースイング。見極められてしまいました。今日は、フォークの落ちが鈍かったように思います。いいところに落としているのに、見極められたり、当てられたりするのはキレが悪い証拠です。具体的に言うと、今日の場合、リリースの際にボールが人差し指に少し掛かり、シュート回転してしまい、真っすぐに落ちていませんでした。フォークは、人差し指と中指の
間に挟んだボールが、指に掛かることなく、きれいに抜けてくれるのが理想です。今年は、変化球に関してはシュートとスライダーを中心に練習をしていたので、フォークの練習は少なめでした。フォークボールも、空振りを奪う上で必要な球種なので、明日からはブルペンで少し多めに投げて、感覚を取り戻したいと思います。
今日も、由宇球場でウエスタンリーグの阪神戦が行われました。
試合は、5対7で敗れ、痛い連敗となりました。今日は、先発投手が1死も取れずに交代するという非常事態となりました。味方の反撃で追い上げる場面もありましたが、中継ぎも中盤に失点してしまい、最後まで追い付くことはできませんでした。
天候が心配されましたが、いい方向に予報が外れて、好条件で試合をすることができました。しかし、私の登板は残念ながらありませんでした。
ただ、明日からもサーパスとの3連戦があります。サーパスは左打者が多いと思うので、必ず登板機会があると思います。左打者、右打者共に、インコースの使い方を課題として投げたいと思います。
ところで、昨日、このサイトの管理人で、私の大学の先輩でもある方に誘われ、広島市南区にある、焼肉とラーメンの店「かずさん」というところでへ行き、ご馳走になりました。実はこのお店のオーナーは、カープで左の中継ぎとして活躍された、山本和男さんでした。
大先輩のお店は、カープのOBであることを売りにせず、味で勝負している感じで、店に入ってもオーナーがプロ野球選手であったことを連想させるものはありません。それでも、お店には私達以外にもたくさんのお客さんがいました。焼肉もラーメンもとても美味しかったです。
美味しい食事と共に心に残ったのは、「ピッチャーは、走れなくなったら終わり。走ることは、本当に大切なこと。」という山本和男さんの言葉です。やはり昔も今も真理は不変です。大先輩の言葉を胸に、これからも、試合に参加しながらも、しっかり走り込んで、武器である体の強さを維持、向上していきたいと思います。
今日も、由宇球場でウエスタンリーグの阪神戦が行われました。
試合は、1対3で敗れ、連勝とはいきませんでした。少し前までは、ウエスタンリーグの中で首位を争っていましたが、ここ最近は少しチームの勢いが落ちています。ファームであっても試合をする以上、勝つほうがいいに決まっています。また、首位争いの緊張感の中で戦ったほうが、試合をする選手にとって得るものが大きいと思います。
少し差はありますが、幸いチームはまだ2位に位置しています。巻き返すことは可能です。勝ちにこだわることがいちばんの訓練になると思うので、チームの勝ちに貢献することを常に念頭に置いて、1軍で戦っているつもりで緊張感を持って投げたいと思います。
今日は、昨日に引き続き、ブルペンで「投げたいオーラ」を出し続けましたが、叶いませんでした。昨日も投げたので仕方ありません。明日は、やや天気が悪いようですが、無事に試合が行われ、できれば登板することを願いたいと思います。
今日は、由宇球場でウエスタンリーグの阪神戦が行われ、4対0で完封勝ちしました。
今日は、先発投手が早々に危険球で退場してしまいましたが、中継ぎが粘って繋いで、相手に点を与えなかったことは価値があると思います。
私も投げました!中12日。待ち焦がれた登板です。長かったです。
最終回、4点リードの場面で、1回を3人で退けて試合を締めることができました。点差もありましたし、今日はストレートを中心に攻めました。久しぶりの登板ということもあり、最初は少し球が高かったですが、最後はそれも修正できました。ボールも指に掛かっていたと思います。
今日は、登板できたことがとても嬉しかったです。でも、まだ投げ足りません。今日は投げることができなかった球種もあります。更に状態を上げる為に、必要なのはやはり、実戦登板です。明日も出番を待ちたいと思います。
今日は、休日。明日からの6連戦に備えて、午前中はいつもの治療院で体の手入れを、午後からは家族とゆっくりとした時間を過ごしました。
昨日、私のブログを読んでくれている知人から連絡があり、毎日、しかも長い文章を投稿しているけれど、野球に支障をきたさないのか?という質問を受けました。私は、自信を持って「全く問題ない。」と答えました。
最近は、基本的に、ブログの更新を移動中に行っています。遠征の際の新幹線の中、グランドから宿舎へ戻るバスの中、広島にいる場合は、由宇球場から大野練習場への車の中などです。昔から、乗り物の中で寝ることの苦手な私は、いつも時間を持て余していました。それに比べると今は、このブログがあるおかげで、いい時間を過ごすことができています。野球のことを考え、自分の言葉を発信する。私にとってはとても充実した時間です。何せ、プロ野球選手は、移動が多いですからね。移動中の時間の充実は、全選手共通の課題と言えるのではないでしょうか。
それ以外では、練習や試合後のアイシング(肩や肘に氷をあてて炎症を取り除く治療)の時間も、ブログの更新にはもってこいです。僅か15分ほどの時間ではありますが、ボールを投げた日は毎日行うことなので、打たれた日などは、体だけでなく頭も冷やしながら、その日を振り返っています。
もちろん、雨が降って試合が中止になって、急にまとまった時間ができたときなどは、ベットに横になってのんびりと文章を考えることもありますが、私のブログの更新は、基本的に「〜しながら」行うものであり、元来、暇だった時間を有効活用しているものなので、負担はありません。携帯電話でメールを打つのと同じ感覚で、更新ができる手軽さも私には合っています。このスタイルなら今後も無理することなく、続けていけると思っています。
明日からは、由宇で6連戦。朝は5時45分起き、往復の長い移動もあり、由宇での試合は体力的に辛い部分もありますが、今は試合での登板に飢えた状態なので、雨で中止になることなく、6試合全部やって欲しいです。
今日も、ナゴヤ球場でウエスタンリーグの中日戦が行われました。試合は、0対0の引き分け。投手陣はよく粘りました。
私は、今日も登板なし。もう随分試合から離れてしまいました。とても残念です。
今日も、登板がなかったので、ブルペンで待機していたのですが、そこで私は、こんな光景を目撃しました。
試合は、7回表。カープの打者が放った打球は、1塁側スタンドへ一直線。その先には、まだ幼稚園生くらいの女の子。隣には父親らしき人がいましたが、その人は反射的によけてしまい、打球は女の子に直撃しました。遠かったので定かではありませんが、胸の辺りに当たったように見えました。球場の係員がすぐに様子を見に行きましたが、お父さんが大丈夫と言ったようですぐに戻っていきました。
お父さん、しっかりして下さい!あの場面、あの子を守ってあげられるのは、あなたしかいないのです。人間、あれだけの速さで物体が飛んで来たら反射的によけてしまうのは当然です。だから、小さい子供を同伴して球場に行くときは、まず試合から目を離さず、打球が飛んで来た際は、子供の前に立ち、身をていして子供を守るということを、事前に強くイメージしておかなければなりません(理想はグラブ持参)。それでも、実際に体が動くかは分かりませんが、何もイメージしていないよりは、子供を守れる確率は増すはずです。まあ、それよりもまずは、小さい子供を連れていく際は、ライナー性のファールが飛んで来ない、ネット付近の席に座ることをお勧めします。
硬球は怖いです。当たれば相当痛いです。私たちは何度も痛感しています。小さい子供であれば、当たり所によっては、命を奪われる可能性だってあります。守ってあげられるのは、周りの大人だけなのです。
あと、もう一つ。運悪く、今日のように強い打球に当たってしまった場合は(特に小さい子供やお年寄り)、大丈夫だと思っても、球場の医務室で、念のため診察してもらうべきです。当たった直後は平気でも、時間が経ってから吐き気がしたりすることがあるからです。
さらに、もう一つ。周りに守るべき人がいない場合、ボールが飛んで来たら、迷わずよけましょう。よく、飛んできたボールを素手で取りに行って、後でその痛さにびっくりしている人がいます。そんな光景を見るたびに、グランドにいる選手は、
「何でよけないのだろう?」
と言っています。硬球の怖さを知っている人は、絶対に素手では取りにいきません。どうしても、直接キャッチしてみたい人は、必ずグラブ持参でお願いします!
確認します。小さい子供を球場へ連れて行くときは、まずは、ライナー性のファールが飛んで来ないところに座る。それが無理な場合は、子供を絶対守る!と心に誓い、打球のイメージをして体が動くようにする(できればグラブ持参)。守るべき人が自分の周りにいない場合は、打球が来たら迷わずよける。これでいきましょう!
なぜ、ここまでしつこく書くのか。それは、今日の光景がいつまで経っても目から離れないからです。あの女の子は大丈夫だったのか。打球が当たってしばらくはそのまま座っていましたが、8回になって再び目を向けると、姿がありませんでした。容態が悪化したのでしょうか。心配です。幸い、無事であったとしても、野球場は怖いところと強烈にインプットされてしまったでしょう。もう二度と球場に行こうと思わないかも知れません。お父さんも、すぐ横にいながら、娘を守ってあげられなかった自分を責めていることでしょう。お父さんにとっても球場が楽しい場所ではなくなってしまうかも知れません。悲しいことです。残念でなりません。
このブログを読んで下さった方にとって、球場がいつまでも楽しい場所である為に、打球にはくれぐれも注意して下さい。よろしくお願いします。